いい仕事には、いい環境を 自分たちでつくる高崎組の社員寮

（株）高崎組

「人財」を理念に、
労働環境整備に取り組む

　型枠工事業を祖業とし、現在では建築一式工事やリフォーム工事、さらには木材チップの製造・販売まで、幅広く事業を展開する（株）高崎組。同社は（株）竹中工務店や鹿島建設（株）などの大手ゼネコンを取引先に、「KITTE博多」や「ららぽーと福岡」といった街のランドマーク建設にも携わっており、福岡のまちづくりに欠かせない“匠集団”として存在感を発揮している。

　そんな同社が理念として掲げている言葉が「人財」だ。建設業界では、職人の高齢化が進む一方で、次代を担う若者の入職・定着がうまく進んでおらず、年々職人不足が深刻化している。こうした状況のなか、同社では2009年の経営体制の変更を機に、労働力の確保に注力。健全な企業としての魅力を積極的にアピールすることで、建設業界に根強く残る3K（きつい・汚い・危険）のイメージを払拭し、ベテランから若手への技術継承など、教育体制の充実を図ることで、若手の確保と定着に成功した。

    人を大切に、幅広く、永く活かすことを考えながら、若手が定年まで働ける労働環境整備に尽力する高崎組。数ある取り組みのなかでも、とくに印象的なのが同社の社員寮「若高寮」の大改装だ。

　1日3食、日替わりで食事を提供してくれる食堂に、仕事の疲れを癒す大浴場、気分転換や仲間との交流にぴったりなビリヤードや卓球台、さらにはゴルフシミュレーターやカラオケルームも設置。全部屋Wi-Fi完備で収納スペースも広くとられており、高い生活利便性を実現した。自分たちで施工可能な同社ならではの福利厚生の拡充といえる若高寮の大改装。23年には同寮の名称が、「Circle T Z-PARK」へと変更され、24年には同社の沖縄営業所・沖縄タカサキ本社の社員寮「circle T I-TIDA（仮称）」が完成予定となっている。

　いい仕事には、いい環境を。人財を理念に掲げる高崎組らしさに溢れた社員寮の存在は、同社が社会の変化に柔軟に対応し、そのうえで安定した受注確保を続けられる、強固な会社であり続けるための一助となっている。

【代　源太朗】

＜COMPANY INFORMATION＞
（株）高崎組
代　表：高崎　正大
所在地：福岡市城南区東油山6-11-13
設　立：1979年6月　 
資本金：1,000万円
ＵＲＬ：https://www.1979takasakigumi.jp