台新国際商業銀行が福岡進出 台湾の銀行で2行目

　台湾の中堅商業銀行である台新国際商業銀行が来春をめどに福岡市内に出張所を開設することを計画している。12日に台北市で開催された「福岡市企業誘致セミナー」において高島宗一郎福岡市長が明らかにした。

　TSMCの熊本進出により取引のある多くの台湾企業が日本への進出を検討しているとされ、そうした企業への金融面での支援のニーズが高まっている。福岡には今年、玉山銀行が台湾の銀行としては九州初となる支店を開設しており、台新国際商業銀行が拠点を開設すれば2行目となる。

　高島市長は台湾メディアの取材に対し、「金融機関が来てくれて、多くの企業が進出するサポート体制が整う。半導体分野に限らず、さまざまなジャンルに拡げつつ、台湾と九州の企業間の往来が活発に続くことを期待している」と述べている。

【茅野　雅弘】