麻生氏が大家氏の福岡9区支部長就任を認めぬワケ
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本日、臨時国会が開会した。会期は12月13日までの約2カ月。直近の世論調査はどこも軒並み過去最低で、このまま解散総選挙を行えば、自民党大敗との見方が少なくない。
そうしたなかで、党内基盤の弱い岸田文雄首相は、麻生太郎副総裁をなにかと頼っている。そのため、麻生氏の地元福岡の「空白区」に誰を配置するのか、麻生氏の了解なしには決められない。
福岡9区・10区の自民党支部長、公認候補予定者がいまだに決まらないのもそのためである。とくに、中選挙区時代、麻生氏の選挙区であった北九州市八幡西区などをエリアとする9区が誰になるのか。
三原朝利北九州市議会議員は、叔父の三原朝彦元衆議院議員の秘書時代から旧統一教会との関係が噂され、さすがに麻生氏もごり押しできない。だが、大家敏志参議院議員の衆議院鞍替えを頑として認めたくない。そこで複数の県議に出馬を促したという。
自民党福岡県連は、県北の麻生氏と、県南を地盤とする蔵内勇夫県議のツートップが掌握している。実務は県議が行っているとはいえ、麻生氏への挨拶や「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)は欠かしてはいけないものである。政治資金1つとっても、麻生氏という大看板があればこそ集めることが可能だ。
麻生氏の「最近俺をないがしろにしていないか」との県連執行部への疑念が、問題を長引かせているようだ。
【近藤 将勝】
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