アビスパ福岡は4日、東京・国立競技場で浦和レッズとのJリーグYBCルヴァンカップ決勝戦に臨んだ。
前半5分にMF前寛之のゴールで先制したアビスパは、前半アディショナルタイムのDF宮大樹が追加点を挙げ、2-0で折り返す。さらに後半に入り、58分、DFドウグラス・グローリが果敢な攻め上がるとペナルティエリア内で倒され、PKを獲得。蹴るのはエースのFW山岸祐也だが、浦和の元日本代表GK西川周作がこれを完璧にキャッチ。ここまでアビスパが試合を支配してきたが、これで流れが変わった。
67分に浦和MF明本考浩が1点を返し、さらに浦和の攻撃は迫力を増す。スタンドを埋め尽くした浦和サポーターの後押しを受けた浦和の攻撃を耐え忍び、跳ね返し続けるアビスパの選手たち。そしてついに、主審が試合終了のホイッスルを吹いた。2-1で勝利、アビスパがクラブ史上初となるタイトルを獲得した瞬間だった。
表彰式で優勝カップを掲げる選手たちの弾けるような笑顔、そしてそれを見つめるサポーターたちの顔、顔、顔……。1996年にJリーグに参加したアビスパ福岡が27年目にして初めてつかんだ栄冠は、今日ピッチにいた選手たちだけではなく、これまでアビスパに関わってきた人々、アビスパを愛してきた人々、すべてのアビスパファミリーの頭上に輝いている。
ありがとう、そしておめでとう、アビスパ福岡!


【深水 央】
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