2024年12月22日( 日 )

【詳報】3,000人を超える市民が祝福! アビスパ福岡祝勝会

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 「JリーグYBCルヴァンカップ」で優勝し、クラブ史上初となるタイトル獲得をはたしたアビスパ福岡。6日、福岡市役所前広場と博多駅クリスマスアドベントの両会場で、優勝を祝う祝勝会が行われた。それぞれの会場には3,000人を超えるファン・サポーター・市民が駆けつけ、長谷部茂利監督やMVPの前寛之選手、キャプテンの奈良竜樹選手らに熱い声援を送った。

 市役所前広場会場には、高島宗一郎・福岡市長が登場。挨拶では「本当におめでとうございます!」と力のこもったエールを送り、「次はリーグ優勝してパレードを!」とさらなる飛躍に期待を寄せた。

 続いて挨拶に立った打越基安・福岡市議会議長からは、アビスパ福岡招致に際し青年会議所メンバーと50万筆の署名を集めた苦心の記憶が語られた。小林専司・福岡ロジテム代表取締役社長は、同氏が会長を務めるAGA(アビスパ・グローバル・アソシエイツ)のメンバーが、一度はどん底まで落ち込んだアビスパ再生にどれだけ真摯に取り組んだかという思い出を語った。このようなイベントでは、よく「挨拶は短い方が……」などといわれるが、今日のアビスパの栄光は、苦しんだ過去の記憶なしにはあり得なかったこと。市役所前広場を埋めた観衆からは、温かい拍手が湧きおこった。

 そしていよいよ、優勝カップのお披露目。高島市長とアビスパ福岡の川森敬史会長がカップにかけられたアビスパのクラブ旗を取り除けると、「The Champion 2023」と刻まれたティファニー社製のルヴァンカップが燦然と輝いた。ルヴァンカップは大会ごとに制作されるため、このカップは永遠にアビスパの元に残り続ける。

 奈良竜樹キャプテンは、「ホーム最終戦で、“2万人プロジェクト”の再チャレンジをさせてください」と、最終戦を満員の観客とともに戦いたい、という意気ごみを表明。12月3日(14時キックオフ)にベスト電器スタジアムで行われるホーム最終戦・サンフレッチェ広島戦は、福岡市が「市民応援デー」として2,400名を招待する予定。
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 最後にアビスパ福岡公式アンバサダー・豊永阿紀(HKT48)が登壇し、試合開始前の定番となっている「VAMOS AVISPA」をサポーター一同と熱唱。歓喜のうちに市役所前広場での祝勝会は幕を閉じた。

 所変わって、博多駅前・クリスマスアドベント会場。冬の福岡でもっとも人が集まる場所の1つだが、この日ばかりはアビスパ福岡のファン・サポーターが会場を埋め尽くした。市役所前広場会場には時間の都合で間に合わなかった、という社会人サポーターたちは背広を脱いでユニフォームを着こみ、ステージに詰めかける。しまいにはアミュプラザ博多やKITTE博多の回廊部分にもサポーターがあふれ、警備員が声を枯らして整理にあたる一幕も。

 博多会場には服部誠太郎・福岡県知事が登場。ユニフォーム姿の知事から、奈良竜樹キャプテンに花束が贈呈された。「まさに快挙であります!みんなで共に新しい歴史を刻んでいきましょう」という知事の声に、場内は大歓声に包まれた。

 ややかしこまった雰囲気があった市役所前広場会場とは打って変わって、博多会場はお祭りムード。奈良竜樹キャプテンが挨拶に立つと、サポーターからは選手チャント(選手別応援歌)が沸き上がり、奈良竜樹キャプテンがおどけてダンスを見せる一幕も。大いに盛り上がるなか、祝勝会はお開きとなった。

 優勝することで、これだけの注目が集まるのか。アビスパ福岡の苦しい時期を知っていればいるほど、鮮烈な驚きを覚え、また「勝つこと」がもっている意味を改めて嚙み締めた祝勝会となった。

 会場に足を運んだ皆さんも、間に合わなかった皆さんも、ぜひお誘いあわせのうえでホーム最終戦にお越しいただきたい。そして、新しい歴史をつくったアビスパの姿を、その目に焼き付けてほしい。

【深水 央】

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