2024年10月02日( 水 )

【韓国総領事】福岡間税会主催講演会、「今生きている使命」を強調

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 福岡間税会(新井洋子会長)は8日、朴建燦・駐福岡大韓民国総領事を招き、「韓日協力の未来のために」と題する講演会を福岡市で開催した。

朴建燦・駐福岡大韓民国総領事
朴建燦・駐福岡大韓民国総領事

    朴総領事は昨年9月に福岡に着任。警察大学校の学生時代に日本に研修で訪れたことをきっかけに、日本と日本語について深く学ぶようになったという。日本関連ではこれまで駐大阪総領事館での勤務経験がある。

 日韓はそれぞれの国を米国・中国に次ぐ貿易バートナーとしており、経済的な結びつきは非常に深い。ただ、日韓双方の調査によると、2012年以降、日本では韓国に対し良い印象をもっていないという回答の比率が、良い印象をもっているという回答の比率を上回る状態が続いており、韓国でも日本に対して同様の傾向が続いているという。朴総領事はその背景について、日本では未来志向が強いのに対し、韓国では歴史志向が強く、歴史認識問題の存在が大きいとしている。

 現在、日韓関係が改善されている点について、朴総領事は尹錫悦大統領が昨年の就任以降、対日関係において未来志向を打ち出しており、世論に振り回されない方針を貫いており、カウンターパートの岸田文雄首相ともども功績が大きいとしている。

 朴総領事は、今後も関係を良くしていくためとして、普遍的価値などの価値観の共有が大切であるとしたうえで、安全保障、経済協力などでの協力を進めるほか、現在も相互に人気のあるコンテンツや食文化などについて、引き続き交流を進めていくことへの期待を表明した。最後に「私たちには今、生きていることの使命」があると、関係をより良くするために取り組むことへの決意を述べて、公演を終えた。

【茅野 雅弘】

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