資本主義の断末魔
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NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は、今年の新語・流行語大賞および近日発刊予定の新著、『資本主義の断末魔』について解説する12月1日付の記事を紹介する。
今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が開催された。
阪神タイガースの今期のスローガンで岡田彰布監督が発した「アレ(A.R.E)」が年間大賞に選ばれた。大賞を含むトップ10は以下の通り。
新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
アレ(A.R.E)
OSO18/アーバンベア
蛙化現象
生成AI
地球沸騰化
ペッパーミル・パフォーマンス
観る将
闇バイト
4年ぶり/声出し応援ノミネートされたがトップ10に入らなかった言葉に、
エッフェル姉さん
NGリスト/ジャニーズ問題
性加害
藤井八冠などがある。
新語・流行語大賞は(株)ユーキャンと(株)自由国民社が主宰する事業。(株)ユーキャンの主要取引先は(株)電通、(株)博報堂など。ユーキャンは生涯学習のプログラムを取り扱うが生涯学習には巨額の財政資金が投下されている。つまり、純粋にその年の世相を表す言葉を選び出しているものではない。
2023年の世相を反映させるなら、NGリスト/ジャニーズ問題、性加害、エッフェル姉さん、などの言葉が外されることなど考えられない。また、前人未踏ぶりで藤井八冠の右に出る者はいない。
流行語大賞を電通、博報堂が幅を利かすマスメディアが大きく取り上げるが、中立・公正の立場から選択されている言葉ではない。興ざめの流行語大賞だ。
特定の利害関係者が関与しない市民レベルの流行語大賞を別に創設することが望まれる。その時点の世相を、象徴する言葉で残しておくことは重要だからだ。ジャニーズ、議員海外旅行、藤井聡太活躍を2023年の日本世情として刻印しておくことが必要だ。
さて、12月15日に新著、『資本主義の断末魔』(ビジネス社)を上梓する。価格は消費税込みで1,980円。https://x.gd/aILOt
大幅に圧縮したがページ数が300ページを超えてしまったため、この価格をお許しいただきたく思う。
「本書のテーマは以下の3つにまたがっている。激動する現代経済金融動向の解析、世界経済の正体と行く末の展望ならびに政治哲学の考察、そして、悪政を打ち破る最強投資戦略の提示だ。」(まえがきより)※続きは12月1日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「資本主義の断末魔」で。
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