安倍派の閣僚・副大臣を一掃、鬼木議員、防衛副大臣再登板へ
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岸田首相は、13日夜、臨時国会の閉会後、記者会見を行った。そのなかで、「予算が成立したら(衆議院)解散するのか、来年の総裁選どうするか。今は先のことを考えている余裕はない。まずは課題に全力で取り組む」と述べた。
14日、政治資金パーティー券のキックバック問題が浮上した自民党安倍派(清和政策研究会)所属の閣僚4人は辞表を提出した。松野博一官房長官、西村康稔経済産業大臣、鈴木淳司総務大臣、宮下一郎農林水産大臣の4人。松野博一官房長官は会見で「国政に遅滞を生じさせない」と辞任の理由を説明したが、議員辞職は否定した。
副大臣は、大臣同様、全員交代となる。このうち、安倍派の宮澤博行防衛副大臣の後任として、森山派(近未来政治研究会)の鬼木誠議員が、再度、防衛副大臣に就任する。鬼木氏は、21年10月から22年8月まで同職を務めた。
当初は、政務3役(大臣・副大臣・政務官)の安倍派15人全員を交代させる方針だったが、自民党内の反発も強く、この状況で政権を崩壊させるわけにはいかないとの判断から、政務官に関しては大半を続投させることになった。
こうした動きのなか、13日夜放送されたBS11の番組に生出演した宏池会の元会長・古賀誠元自民党幹事長は「これまでの岸田政権は、安倍一強政権と変わらなかった」「(先輩として)残念だった」と指摘したうえで、「命がけで、自民党も沈没する、政治が混乱して国民の生活がどうなるのか問われているときには、宏池会イズムにもう一回戻そうという覚悟を、岸田首相が先頭に立ってやれば、必ず国民はついてくる」と述べた。
林芳正元外務大臣の官房長官への起用は、古賀氏の発言を裏付けるものになるか。いずれにせよ事実上、岸田政権から安倍派は一掃されることになる。
【近藤 将勝】
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