松野官房長官不信任決議案を朗読した稲富修二議員を直撃(1)
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12月12日、衆議院本会議で立憲民主党が提出した松野博一官房長官に対する不信任決議案の趣旨弁明を福岡に地盤を置く稲富修二議員(立憲民主党)が朗読した。自民党の安倍派を中心とした派閥パーティー券裏金疑惑をはじめとした政治とカネの問題に多くの国民が強い怒りを感じている。
当社では、稲富議員に緊急インタビューを行った。
──自民党の派閥パーティー券問題についてどのようにお考えでしょうか。
稲富修二議員(以下、稲富) 実態調査はこれからだと思いますが、組織ぐるみで収入の一部を不記載にして自分の懐に入れるというのは違法行為であるとともに、脱税行為にもあたります。増税と物価高によって国民が苦しんでいるにもかかわらず、国会議員が違法行為を行って、税金がかからない裏金を自分のポケットに入れるなどということは到底許されないことです。
──安倍派の政務3役からも証言する人がぽつぽつ出始めていますが、肝心な安倍派の中枢の議員は時期が来るまで話せないとしています。
稲富 自民党の体質でしょうね。本来は自浄作用を発揮して自ら調査し、ダメなところは改善していくようになってほしいですが、とても期待できない状態だと思います。
今回、松野長官に対する不信任決議案の趣旨弁明を私が朗読したのは、官房長官は内閣委員会の所管国務大臣にあたり、私は立憲民主党から内閣委員会の理事として出ているという関係性があったことも理由の1つです。
──野党に対する期待の声はどのように感じていらっしゃいますか
稲富 政治とカネの問題は多くの国民にとって許せないとの声が高まっていると思います。今の政治を変えてほしい、自民党を許さないという雰囲気を感じています。そのような国民の思いに応えて、野党はこの問題に国会でしっかり取り組み、徹底的に追及して政治とカネの問題を改善しなければならないと思います。
私への期待という点は置くとしても、今の自民党は、国民に増税や物価高を強いながら、自分たちはパーティー券の超過分を違法に自分の収入にするなど、常軌を逸しています。誰だった怒って当然です。中小企業の経営者からすれば、堪らないと思います。インボイス制度の導入によってさまざまな事務負担も増えて、中小企業の経営はますます厳しい状況です。しかし、だからと言ってインボイス制度の運用に際して、国がそれを大目にみることはありません。年末調整が始まり、サラリーマンからもきっちり取られます。年が明けたら確定申告が始まります。
その一方で、税負担を決めた政治家が違法行為をしているのが許せないと、国民が感じるのは当然だと思います。
(つづく)
【近藤 将勝】
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