三田村八女市長、公立病院議会後に職員に不適切言動
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首長や議員の言動などでのハラスメント行為が、全国各地で問題となっている。福岡県八女市でも、三田村統之市長が26日に開催された公立八女総合病院企業団議会(以下、病院議会)の席上、出席していた企業団の職員に対し、激しく感情をあらわにし、10分近く叱責行為を行っていたことがわかった。
八女総合病院をめぐっては、老朽化などで建替えが検討されている。だが、病院を運営する企業団を構成する八女市と広川町に隔たりがあり、早期に移転建替えを進めたい八女市と、民間移譲も選択肢と考える広川町の間で、溝が埋まらない状況にある。
26日の病院議会において、企業団側から、2022年度の決算報告が行われたうえで今年度の公立八女総合病院の財政状況の説明も行われた。今年度は、11月時点で収入41億8,000万円円、支出は50億4,000万円、約8億6,000万円の純損失(赤字)であり、最終的に損失額は、約10億円となる見通しが明らかにされた。また、消化器内科の医師も欠員となっていることも報告された。
病院議会には、自治体側から三田村市長のほか、橋本正敏市議会議長、氷室健太郎広川町長、野村泰也同町議長、両自治体議会から選出されている病院議会の議員が出席。企業団側からは、平城守企業長、大原敦子副企業長、中島暢昭事務局長などが出席していた。
26日の病院議会では、複数の八女市議会議員や報道機関の記者も傍聴していた。傍聴していた複数の市議によると、企業長の説明中から市長は苛立っており、議会閉会後、部屋から退出しようとした中島事務局長に市長が詰め寄って、人前で激しく叱責していたという。
ある市議は「あれは恫喝としか思えない」と語った。また、別の市議は「こういった問題行為は、しっかり市民に伝えるべきと思う」と述べた。
データ・マックスの取材に対し、八女市役所企画政策課の隈本興樹課長は「三田村市長から、仕事上の訓示的なことを行った」「個人を叱責したものではない」としたうえで「病院側も気持ちを新たに今後一層仕事に励もうと受け止めている」と回答した。
福岡県内では、宮若市の塩川秀敏市長が、複数の市職員に対して「辞めろ」という発言や、課長職の職員に「管理職に休みはない」といったり、ある職員が夫婦で育児休暇を申請した際に人事担当者に「同時に育休を取る必要があるのか」などのパワハラ発言を繰り返していたことが問題となっている。
自治体のハラスメント行為については来年も引き続き続報していきたい。
【近藤 将勝】
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