共産党委員長、23年ぶりの交代で初の女性起用に期待の声
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共産党は15日から静岡県熱海市で開催している第29回党大会で、23年という長期在任した志位和夫委員長が退任し、後任に田村智子政策委員長が就任する人事を明らかにした。田村氏の起用は、党員の高齢化が進むなか、近年相次いだ除名騒動などでのイメージを好転させ党勢拡大につなげる狙いがあるとみられる。
党大会を目前にした11日には、現役党員ら7人が記者会見を開き、党員除名の撤回や、ハラスメント対策などを求める動きもあった。
志位氏は不破哲三氏の後任として2000年に委員長に就任し、それまでの一匹狼的共産党の転換として、保守を含めた「一点共闘」や国政選挙における野党共闘路線を推進してきた。
なお、政府は、林芳正官房長官が午前中の記者会見において「公安調査庁は、共産党を破壊活動防止法(破防法)に基づく調査対象団体としている」との従来からの立場を、あらためて表明している。
また、今回の人事が野党共闘のエンジンになるのかどうかも注目されるが、午前中採択された大会決議において、立憲民主党などとの連携を念頭に野党共闘の「再構築」を目指す方針を掲げている
岸田政権に対しては「退陣に追い込む」との対決姿勢を示し、あわせて日本維新の会と国民民主党が与党を延命させていると指摘、自民・公明両党と維新・国民を「悪政4党連合」と批判している。
今回の共産党執行部人事について、旧民主系のある福岡県議は「党幹部に、女性の登用や若手の活躍があれば良いですね」と語るにとどまった。反共路線を掲げる連合の推薦を受ける立憲・国民の議員らが、共産党が容易に変わるとは考えておらず、共産党との共闘を否定的に受け止めていることもうかがえる。
今回の決定について、福岡県内在住の現役の共産党員は、データ・マックスの取材に対し次のように回答した。
「正直に言いうと、福岡県委員長の言動・態度はどうかと思います。内部からの反共攻撃に負けずに党勢拡大するとか、「連中」という言い方までしており、さすがに引きます」と硬直化した党の在り方に懸念を示したうえで、「私も厳密に言えば、すべて同意しているわけではありません。会議などで異議を唱えることはあります」という。
田村氏の委員長起用に関して「これを機に変わっていくことを強く願います。私も田村委員長がよいと思っていました」と歓迎するコメントをした。
今後、共産党が委員長交代でどのように変わっていくのか、地方レベルも含めて注目される。
【近藤 将勝】
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