壊滅的飢餓に直面するガザ住民
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ユナイテッドピープル(株)
代表取締役 関根健次映画の配給・宣伝・制作を手がけるユナイテッドピープル(株)(福岡県糸島市)。同社代表の関根健次氏から、能登半島地震への支援に関するメッセージが配信されたので紹介する。
ガザの人々は現在、壊滅的飢餓に直面しています。その実態を表す最新の総合的食料安全保障レベル分類(IPC)報告書がありました。
報告書によると、人口の約半数(117万人)が人道的危機(緊急事態、IPCフェーズ4)、少なくとも4世帯に1世帯(50万人以上)が飢きん(壊滅的状況、IPCフェーズ5)に直面していることがわかります。
(参考)IPCの5つのフェーズについて
「第二次世界大戦以降、これほどのスピードで全人口が極度の飢餓と困窮に
陥った例はない」とタフツ大学の教授で世界平和財団事務局長のアレックス・デ・ワール氏はガーディアン紙に寄稿しています。
これまでに例をみない危機に、ガザの人々は直面しているのです。この人道危機に、追い打ちをかける決定がされました。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の複数の職員が、10月7日のイスラエルへの攻撃に関与した疑惑をめぐり、UNRWAへの資金拠出国のうち、上位10位のうち6カ国が資金拠出の停止を表明したのです。日本も3,500万ドルの追加拠出金を一時停止することを決定しています。
UNRWAはパレスチナ難民のための救済のために設置された国連機関で、ガザ地区内で学校運営、食料支援などを継続して行ってきた中核組織で、ガザ内での職員数は約1.3万人存在します。UNRWAは2月中には活動を停止せざるを得なくなる可能性が高いとしており、実際に停止することになれば、さらに人々が命を落とすことになります。
イスラエルへの攻撃に関与した人物は罰しても、UNRWAの機能を停止させ、230万人もの人々の命を危機に落とし込めることは集団的懲罰ではないでしょうか。
ユナイテッドピープルは、以下の要請に賛同団体として加わりました。UNRWAへの資金拠出継続を強く求めます。
「NGOによる外務省への要請文:日本政府によるUNRWAへの資金拠出一時停止の撤回を求めます」
少しだけ明るい話題も。そんな危機に際し、戦争や自然災害の発生時に食料を届ける「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」という団体が空からガザ北部に食糧を届けるという驚きの行動を起こしました。
「WCKは、地上からはほとんどアクセスできないガザ北部に初めて食糧を空輸した。ヨルダンとオランダの空軍の協力を得て、私たちは500パレットの人道支援物資を飢餓の危機に瀕している家族に届けました」
法人名
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