アビスパ開幕戦!新戦力が躍動
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サッカーJ1リーグアビスパ福岡は24日、ホームのベスト電器スタジアムに北海道コンサドーレ札幌を迎えて第1節の試合を行った。2024年シーズンの開幕戦を迎えた。
昨シーズン、アビスパの躍進を支えたFW山岸祐也(現・名古屋グランパス)・FWルキアン(現・湘南ベルマーレ)・MF井手口陽介(現・ヴィッセル神戸)らがクラブを去った一方、MF重見柾斗(前・福岡大)・FW岩崎悠人(前・サガン鳥栖)・MF松岡大起(前・グレミオノヴォリゾンチーノ)・FWベンカリファ(前・サンフレッチェ広島)らが加入。若返った陣容で、長谷部体制5年目がスタートした。
昨シーズンはリーグ戦ではクラブ史上最高の7位、天皇杯ベスト4、そしてルヴァンカップでは初タイトルの獲得をはたしたアビスパ。ユニフォームの右胸、クラブエンブレムの脇にはタイトル獲得をあらわす星が輝いている。この星に恥じないプレーが、2024年のアビスパには求められる。
開幕戦のスタメンには、新加入選手のうちMF重見、FW岩崎が名を連ねた。またディフェンスには昨季加入のDF田代雅也(前・サガン鳥栖)、DF井上聖也(前・甲南大)が並ぶ。フレッシュなメンバーで迎えた開幕戦は、のっけからプレー強度の高い試合となった。
対するコンサドーレ札幌は、Jリーグ屈指の攻撃的チーム。洗練されたパス回しと組織的な攻撃で、昨シーズンはリーグ3位の56得点を記録。アグレッシブな守備から鋭いカウンターを武器とするアビスパとは好対照の戦い方が魅力だ。
試合は両チームの持ち味が真っ向からぶつかり合うかたちでスタート。GKからパスを回してチャンスをうかがう札幌に対し、アビスパは前線からのプレスと強固な守備ブロックを併用して攻撃を跳ね返す。激しい球際の争いが続くなか、まず優位に立ったのはアビスパだった。
ここでキープレイヤーとなったのが、MF重見。パリ五輪代表入りを目指す22歳は、札幌のパススピードや厳しいボディチェックにも動じることなく、中盤で冷静にボールをさばき、相手の攻撃を潰していく。
最初に決定機を迎えたのはアビスパ。23分、最前線で相手のパスをカットしたFWウェリントンがFW紺野和也にボールを預けると、紺野はドリブルで前進。相手DFを十分引き付けた紺野が左にパスをはたくと、快足を生かして走りこんできたFW岩崎がダイレクトに左足を合わせ、強烈なグラウンダーのシュートを放つ。惜しくもゴールマウスをそれたが、岩崎の実力を存分に見せつける一撃となった。
31分にはDF前嶋洋太のシュートがブロックされたこぼれ球を拾ったFW紺野が、右サイドから鋭くカーブのかかったクロスを上げる。逆サイドからヘディングを得意とするDF小田逸稀が飛び込み頭で合わせるが、これもゴールには至らない。前半はアビスパが優勢にゲームを進めた。
後半、札幌のペトロヴィッチ監督は元日本代表FW鈴木武蔵を投入。前線にターゲットができたことで札幌の攻撃が活性化し、前半とは打って変わって札幌が優位に立つ。だがそんな状況でも、77分にはFWウェリントンがフリーキックを頭で落とし、このボールをFW岩崎が強烈な右足ボレーシュート。だがこれはGK菅野孝憲がガッチリと押さえ、得点には至らない。
試合はこのまま0-0の引き分けで終了、勝ち点1を分け合う結果となった。試合後の記者会見で長谷部監督は、「重見はもっとできる。ボールを取るところ、パスを出すところ、得点に絡む決定機につながる仕事ができて、勝ちにもって行ける選手になれる」「岩崎は守備での貢献度が高く、何度か『おっ』と思わせるプレーがあった」と2名の新加入選手を高く評価。まずは及第点の開幕戦、と言えるだろう。
次節は3月1日(金)、アウェーでの横浜F・マリノス戦。次のホームゲームは3月9日(土)の湘南ベルマーレ戦だ。アビスパの今年のスローガンは「JUMP」。史上最高の2023年から、はたしてどこまでジャンプできるのか。楽しみなシーズンが始まった。
【深水 央】
法人名
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