安芸高田市・石丸市長と市議会の論戦攻防が面白い(前)~自治体編「半沢直樹」
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(株)アクロテリオン
代表取締役 下川 弘広島県安芸高田市議会での石丸伸二市長(42)と議員との辛辣な論戦が、SNS動画投稿サイトに公開され話題になっている。それはまるで、地方自治議会におけるリアル「半沢直樹」とでもいえるような内容で、石丸市長の歯に衣着せぬ発言と歯切れの良さは拝聴していて気持ちの良いものだ。
これまでの議会論戦の動画を客観的に拝見してみると、各市議会議員の一般質問は裏付け資料や質問の組み立て、そして論理も具体性がない、何を質問しているのかがわからないようなものもある。またすでに過去の議会で答弁している内容を、まるで初めて質問するかのような内容であったりと、素人の私でさえ議員さんたちに対して「もっと政治(地方自治)の基礎知識を勉強してから、質問したら?」と突っ込みたくなる質問内容もある(この弁はすでに石丸市長も何度も議会内で発言されている)。
さらに興味深いのは、中立的な立場で議事進行をすべき立場の議長が質問者の議員側に偏った進行(市長の答弁を遮ったり、議員の野次を認めていたりなど)が見られたりする。石丸市長が「20年後の市の財政危機・存続危機」を正論で訴え、そのための施策を論じているにもかかわらず、反市長派・保守的なベテラン議員にそれがいまだ伝わっていないようである。
安芸高田市の議会ホームページには、令和6年第1回定例議会(3月議会)のスケジュールが公開されており、3月5日(火)から一般質問が始まる予定だ。42歳という若くて元気のある市長と保守的なベテラン議員との激しい論戦が期待される。
石丸市長は1982年、吉田町生まれ。2006年3月京都大学経済学部卒業後、三菱UFJ銀行に入社し、アナリストとして海外勤務も経験。19年の参院選広島選挙区をめぐる大規模買収事件で、元法相の河井克行受刑者から現金を受け取った前市長の辞任にともなう選挙戦を制し、20年8月に初当選をはたした(参考:安芸高田市HP・産経新聞より)。
(つづく)
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
下川弘 氏1961年11月、福岡県飯塚市出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築営業本部やベトナム現地法人のGM、本社土木事業本部・九州支店建築営業部・営業部長などを経て、2021年11月末に退職。(株)アクロテリオン・代表取締役、C&C21研究会・理事、久留米工業大学非常勤講師。法人名
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