選挙活動妨害の疑い 警視庁が「つばさの党」代表ら3人逮捕
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先月28日投開票の衆議院東京15区の補欠選挙で、政治団体「つばさの党」の陣営が拡声機を使うなどして、選挙活動を妨害したとして、17日午前、警視庁は選挙に立候補した幹事長や代表など3人を公職選挙法の「選挙の自由妨害」の疑いで逮捕した。
逮捕されたのは、つばさの党の幹事長で、補選に立候補した根本良輔容疑者(29)、代表の黒川敦彦容疑者(45)、運動員の杉田勇人容疑者(39)の3人。逮捕容疑は、拡声器を用いて大声を発して他陣営の演説を妨害したり、他陣営の選挙カーを追いかけ回し、移動を妨げたりするなどした行為に対するもの。
公職選挙法には「選挙の自由妨害罪」の規定があるが、選挙に関する集会や演説などを妨害した場合、4年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金に処される。ただ、憲法に定める言論の自由などをどこまで制約するのかなどの問題があり、適用に慎重な意見が少なくなかったことは事実である。
つばさの党の活動をめぐっては、警視庁が補選告示直後の先月18日、他陣営の演説中に大音量で発言するといった行為は公選法に抵触する可能性があるとして、つばさの党陣営に警告を行っていた。
しかし、その後も同様の行為が繰り返され、他陣営は街頭演説日程の事前告知を控えるなど対応に苦慮した。こうした事態を受け、与野党の間で、公職選挙法改正の機運が高まり、15日、立憲民主党が、罰則強化を盛り込んだ改正案の骨子を公表している。
警視庁は13日、公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで、同党の事務所や代表の黒川敦彦氏や幹事長・根本良輔氏の自宅の家宅捜索を行ったが、黒川氏らはそれに反発し、捜索直後のYouTube配信で、「警視総監はパクられた後に、支持者にやってもらった方が…。そっちは大トリなんで」などと、警察を挑発するような言動をとり、小池百合子東京都知事の自宅近くや警視庁前で拡声器を用いて抗議を行うなどしていた。
【近藤 将勝】
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