2024年12月27日( 金 )

ダブスタ王国日本に要注意

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 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「自民党が巨大組織犯罪集団と化している」と指摘する5月19日付の記事を紹介する。

上川陽子外相は静岡県知事選に立候補している自民党推薦の大村慎一候補の応援で演説し、「この方を私たち女性が産まずして何が女性でしょうか」「産みの苦しみは本当にすごい。」と発言した。

新たな知事を誕生させるとの趣旨の発言だが、「産まずして何が女性か」「産みの苦しみは本当にすごい」の表現が「女性が子を産むこと」に関する表現であることは間違いない。少なくともそのように受け取られる発言である。「子を産まない女性を何で女性と言えるのか」との意味に受け取られる。

上川陽子外相は静岡県選出の衆議院議員。静岡県の自民党国会議員に宮澤博行元衆議院議員、吉川赳衆議院議員、山崎真之輔元参議院議員などがいる。

宮澤氏は妻子をもちながら別の女性と金銭援助をともなう同居をしていたことなどが週刊誌で報じられて議員辞職。吉川議員は2022年6月に、18歳の女子大学生と飲酒したなどが週刊誌で報じられ、自民党を離党したが辞職していない。山崎氏は2021年に、一般女性との不適切な関係があったことなどが週刊誌で報じられ、自民党を離党したが辞職しなかったが、その後、2022年の参院選で落選した。

静岡県の川勝平太知事は4月1日の新規採用職員への訓示の場で、「県庁というのは、別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、物を作ったりということと違って、基本的に皆様方は、頭脳、知性の高い方たちです」と述べた。この発言が徹底的に攻撃され、川勝氏は知事を辞職した。

川勝氏の言葉が配慮に欠けていたことは事実。職種の違いを表現したかったのだと思われるが、「とは違って」「頭脳、知性の高い方たちです」と述べれば、先に例示した仕事についている人が「頭脳、知性の低い人たちです」と発言したと受け止められてしまう。知事として配慮に欠いた発言であったと言える。

しかし、同じように考えて、上川陽子氏の発言も同列の問題発言である。「産まずして何が女性か」「産みの苦しみは本当にすごい」の発言は「女性が子を産むこと」に関連した発言で、「何が女性か」の発言は「子を産まずして女性と言えるのか」の意味に受け取られる。

「発言を切り取った」などの批判があるが、この部分の発言がこのように受け取られることは当然のことで、そのことに対する批判が生じている。最大の問題はメディアの取り扱い。

※続きは5月19日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「ダブスタ王国日本に要注意」で。


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