東京・港区長選、元区議の女性が自公推薦の現職らを破る 23区で7人目の女性区長誕生へ
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任期満了にともなう東京都港区長選挙が2日投開票され、無所属で元港区議会議員・清家愛氏(49)が、現職の武井雅昭氏(71)=自民、公明推薦=ら2人を破り初当選した。投票率は30・62%で、前回の30.04%を0.58ポイント上回った。清家氏が28日に港区長に就任すると、東京23区では7人目の女性区長となる。
今回の区長選では、港区に隣接する品川区の森澤恭子区長が応援に駆けつけていた。当選決定後には、森澤氏のSNSで「一緒に応援いただいた皆さま、ありがとうございました 新しい未来へ、ここからがスタート。お隣同士、切磋琢磨し連携し、より良い東京、そして日本を」と清家氏にエールを送った。
清家氏は、5期20年続いた武井氏の区政について「教育や福祉の環境改善を求める声が届いていない」と批判。4期13年区議を務めた経験から、待機児童ゼロなどに取り組んできた実績をアピールし、「世界で一番幸せな子育て・教育都市」の実現を訴えた。また、産経新聞の記者を務めた経験から、ホームページ上で「思うことは、国は、国益を重視し、強くあってほしい」と述べたうえで「でも、社会は、もっとリベラルでいい」と、保守層を意識しつつ、政党や組織からの支援を受けない「完全無所属」路線で選挙戦を戦った。
武井氏は、5期20年の実績を強調して自民・公明の組織支援を受けたが、多選や自民党の政治資金問題に対する批判をかわしきれなかった。
自民の推薦候補は、4月の東京15区などの衆議院3補選や5月の静岡県知事選など各地で敗北しており、港区長選の結果は、来月7日投開票の東京都知事選の行方にも影響を与えるとみられる。
【近藤 将勝】
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