昨年の旧統一教会参加を受け、鹿児島「おはら祭」に参加基準新設
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旧統一教会(世界平和統一家庭連合)をめぐって文部科学省は、解散命令請求を行っているが、全国の自治体で教団や関連団体に施設利用を認めるべきかなどについて論議を呼んでいる。
そうした中、鹿児島市の天文館エリアで毎年11月開催される「おはら祭」の踊り連に、参加条件が設けられることとなった。昨年の祭りで開催後に、旧統一教会のロゴマーク付きの法被を着た教団支部の踊り連が参加していたことが判明し、鹿児島市に30件を超える批判の声などが寄せられたという。
鹿児島市などでつくる「おはら祭振興会事務局」(以下、振興会)は、踊り連の参加基準を設けていなかったが、新たに基準を作ったことを28日明らかにした。
参加基準には、祭りの開催に支障をきたすなど、市や商工会議所などでつくる振興会が、「参加がふさわしくない」と判断した場合のほか、「暴力団や反社会的団体」、広告や企業・団体の宣伝が目的の踊り連の参加を断るなど7項目が設けられた。
踊り連などの参加募集は、7月1日から8月末まで行われるが、申込内容を見て振興会が可否をする。
教団や関連団体の公共施設利用やイベント参加などをめぐり、九州では、次のような動きとなっている。福岡市では、昨年6月、関連団体の大会開催をめぐり、市民からの懸念の声を受け、福岡市管理下の公共施設利用が禁止措置となった。教団側はこれを不当な扱いとして、今年3月、福岡地裁に提訴している。
熊本県では、知事が会長を務める県の外郭団体「熊本県国際協会」の会員に複数の教団関連団体が登録しているが、国際協会が協会内での活動自粛を要請している。
【近藤将勝】
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