福岡・うきは市長選 連合福岡元職員の前市議が自公推薦候補を破り当選
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任期満了にともなう福岡県うきは市長選は30日投開票され、無所属新人で前市議の権藤英樹氏(48)が、いずれも無所属新人で元県議・小河誠嗣氏(70、自民、公明推薦)と日本郵便社員・中島洋次郎氏(43)を破り、初当選した。投票率は48.89%で過去最低だった。
開票結果は次の通り。権藤氏4,784票、小河氏4,281票、中島氏2,040票。市選管によると当日有権者数は2万2,965人。
同市では、高木典雄市長(72)が不出馬を表明し、新人3人が立候補。自民・公明両党は、農政連系元県議の小河氏を推薦。地元の鳩山二郎衆議院議員も応援に駆け付けるなどして組織型選挙を展開した。小河氏は市の幹部職員も務めたベテランだが、昨年の県議選で落選しており、年齢に対する不安の声があった。農業振興や子育て支援の充実を訴えたがおよばなかった。
権藤氏は西日本鉄道の元社員で、西鉄労働組合の専従や連合福岡の政策・政治局長を経て、2019年の福岡市議会議員選挙に立憲民主党の公認で立候補して落選。22年からはうきは市議を務めていた。
今回の市長選では、田辺一城古賀市長の他、元武雄市長で政策起業塾の塾長を務める樋渡啓祐氏、野田国義参議院議員らの支援のほか、立憲民主党の地方議員の一部が応援に入るなどした。選挙戦では、うきは中学校の建替えや小中一貫教育の導入の検討、AIオンデマンド交通の導入検討などを訴え、支持を広げた。
権藤・小河両氏は無所属で立候補し、「与野党対決の構図ではない」としていたが、小河氏が自公の推薦を受けたことで、事実上の与野党一騎打ちの構図となった。
県南地域では、9月に大川市長選、11月に八女市長選が行われる。うきは市に隣接する八女市では、現時点で30代の元経産省官僚と、60代の副市長が立候補を表明している。うきはと八女は農村地域であり、人口減少や企業誘致など市の課題も近い。うきは市に続く世代交代が行われるか注目される。
【近藤将勝】
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