2024年11月24日( 日 )

国民を幸福にしない「改革」勢力

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 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「新自由主義と利権まみれの民営化・規制緩和は人々を幸福にしない」と論じた7月4日付の記事を紹介する。

メディアが仕組む選挙の構図が明らかになると興ざめする。東京都知事選では小池百合子氏を落選させることが焦点。

学歴詐称疑惑と金権腐敗疑惑の2つの重大問題がある。学歴詐称疑惑はまったく解消されていない。小池氏サイドが実行したのはエジプト政府に働きかけてカイロ大学の卒業認定を獲得することだったのだろう。実際にカイロ大学を卒業してはいないがカイロ大学に働きかけて卒業したことにしてもらった疑いが強い。

何らかの「工作活動」でカイロ大学が小池氏のカイロ大学卒業を認定しても、小池氏が学歴詐称してきたとの疑いはまったく晴れない。問題になっているのはカイロ大学が卒業を認定するのかどうかではなく、過去において小池氏がカイロ大学を事実として卒業していたのかどうかである。

小池氏がカイロに滞在していたときに直接生活を共にしていた人物、小池氏の家族に対してカイロでの生活を支えていた人物が、現実の事実に基づいて小池氏はカイロ大学を卒業していないことを証言している。これらを踏まえて真実を明らかにすることが重要だ。

これまでに公開されているさまざまな証言などに照らして考えると、小池氏は実際にはカイロ大学を卒業しておらず、学歴詐称疑惑が問題視されるようになった後に、さまざまな政治力を行使してカイロ大学による卒業認定を獲得した可能性が高いと判断される。この仮説を否定する説明は小池氏からなされておらず、強い疑いはまったく解消されていない。主要メディアはこの疑惑を追及すべきだが、まったく行わない。

背後には小池氏とメディアの癒着がある。これが第二の論点の核心でもある。東京都の事業、行政に極めて疑わしい部分が多い。

東京都が関与する巨大事業に築地再開発と神宮外苑再開発がある。

※続きは7月4日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「国民を幸福にしない『改革』勢力」で。


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