2024年12月24日( 火 )

台新銀行が福岡出張所を開設、九州地銀との連携に期待

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 台湾の台新国際商業銀行(台北市)が23日、福岡市で記者会見および開業記念パーティーを開催した。同行は2016年10月に東京支店を開設。4月23日、天神ビジネスセンターに日本で2番目の拠点となる福岡出張所を開設している。同出張所は台湾の銀行の福岡での拠点としても2例目となる。

 昨年福岡支店を開設した玉山銀行と同様に、台湾の大手半導体ファウンドリ・TSMCの熊本進出による日本への関連台湾企業の進出などを見込んだもの。まずは台湾企業の進出支援が業務の中心となるが、日台企業のマッチングも支援していきたいという。林淑真台新銀行総経理は記者会見で「TSMCが熊本に与える経済効果を見込んで、九州経済の中心地である福岡に出張所を設立した」と述べたほか、王柏璋・福岡出張所長が「九州の地方銀行とも連携、協業をしたい」と期待を寄せた。

呉東亮董事長
呉東亮董事長

    同行を傘下に置く台新フィナンシャル・ホールディングス(台北市)の呉東亮董事長(中華民国工商協進会理事長)は開業記念パーティーのあいさつで、中華民国工商協進会(台湾の代表的な経済団体)は日本との交流を行っているが、もっとも交流が盛んな団体は九州経済連合会であり、九州との深い交流があったからこそ、台湾は九州の半導体産業に向けた計画と努力を理解することができ、日台のサプライチェーンの顧客へのサービスを拡大する決断ができた」と述べた。

 パーティーでは台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長、福岡県の服部誠太郎知事、福岡市の高島宗一郎市長もそれぞれあいさつを行い、九州と台湾の今後の協力に向けた期待が寄せられたほか、福岡県・市の国際金融機能誘致「TEAM FUKUOKA」や半導体人材育成の取り組みなどが紹介された。

左:服部誠太郎知事 / 右:高島宗一郎市長
左:服部誠太郎知事 / 右:高島宗一郎市長

【茅野雅弘】

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