2024年12月22日( 日 )

毎週金曜夜の新たな楽しみ「Live@Museum」、福岡アジア美術館でスタート

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ライブの様子
ライブの様子

 毎週金曜夜、福岡アジア美術館7階アートカフェにて開催される「Live@Museum」が、19日(金)よりスタートした。主催は福岡市と(公財)福岡市文化芸術振興財団。共催は福岡アジア美術館。このイベントはアジア・日本の音楽、ダンス、伝統芸能など、さまざまなアーティストが毎回出演し、来年3月まで開催される予定だ。

 初回となる19日に出演したアーティストはアジアンで昭和な三線歌謡バンド「パンダ・モンキーズ」。『海の声』や『島人ぬ宝』といったカバー曲を歌い、さらにオリジナル曲も披露。三線の独特な音色と昭和の懐かしさが融合し、会場全体が温かい雰囲気に包まれた。観客からのアンコールにも応え、盛況のうちにライブを終えた。

 数年前からパンダ・モンキーズを応援しているという女性に取材したところ、「ボーカルKeikoさんの素敵な歌声に聞き入った」と感動を語ってくれた。

 2回目となる26日(金)午後7時からは、音楽ユニット「iima(イーマ)」が出演する。ボーカルの永山マキとギターのイシイタカユキによる同ユニットは、JR九州、西部ガス、西鉄、マリンワールド海の中道など、数多くの企業CM曲や映画音楽を手がけ、東京と福岡を拠点に全国で活動を行っている。

 また、会場となる福岡アジア美術館では開館25周年記念コレクション展「アジアン・ポップ」を9月3日まで開催している。世界で初めて「アジアの近現代美術」に特化した美術館として先駆的な活動を行ってきた同館が、約5,400点のコレクションのなかから127点を厳選し展示している。

 この展覧会は、アジアのポップアートをテーマに、アーティストが創作の源泉とした映画や商業ポスターなども合わせて展示。キャプションだけでは想像の難しい異国の歴史や文化に触れながら、同時にそれぞれのアーティストの感性を楽しむことができる。美術の既存の枠にとらわれない新たな価値創造を理念に掲げ、大衆美術の収集も積極的に行ってきた福岡アジア美術館ならではの、個性あふれるコレクション展となっている。

「リキシャ」
ラジ・クマール・ダス(絵)、
ガッファール工房(車体製作)、
バングラデシュ
「ハート・マハル」
ドゥリヤ・カージー、デイヴィッド・エルスワース、
イフティハール・ダーディー、エリザベス・ダーディー、
パキスタン

 福岡アジア美術館は金曜・土曜のみ午後8時まで閲覧時間を延長している。金曜夜に「Live@Museum」と合わせて足を運んで、多様な文化体験を通して芸術の魅力を体感してみてはいかがだろうか。

【岩本願】


■EVENT INFORMATION
<日時>
7月19日(金)~ 毎週金曜日
※午後7時~ (30分程度)
※アジア美術館常設展休室日など、実施しない場合があります。実施スケジュール等詳細は特設サイトで随時案内予定。
<会場>
福岡アジア美術館7階アートカフェ
(福岡市博多区下川端町3-1)
<入場料>
無料
<主催>
福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団
<共催>
福岡アジア美術館
<問い合わせ>
(公財)福岡市文化芸術振興財団
TEL092-263-6265(平日午前9時半~午後5時)
<URL>
https://www.liveatm.jp

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