スローフード宣言、映画『食べることは生きること』上映開始
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映画の配給・宣伝・制作を手がけるユナイテッドピープル(株)(福岡県糸島市、関根健次代表)からのニュースレター「ユナイテッドピープル通信」の一部を抜粋して紹介する。
7月上旬に15年ぶりぐらいに、島根県にある離島、海士町を訪問しました。現地にできたホテルENTO3周年記念イベントとして開催された『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』の上映後トークに映画制作会社で出版社の海士の風の阿部裕志さんと、銛突き漁師の吉川岳さんに混ぜていただきました。
島に移動する飛行機のなかでアリス・ウォータース著の『スローフード宣言──食べることは生きること』を読み直すと、改めて気づき発見ばかりでした。 お世辞なしに、人生で大切にしたい100冊に入れたい本です。
アリスさんは、全米で予約の取れない人気店レストラン「シェ・パニース」の創始者でオーガニックの母と呼ばれる方。エディブル・スクールヤード(食育菜園)というガーデンとキッチンの授業を1校の公立校から始めて、いまや世界6,200校にその活動は広がっています。昨年10月の来日時にお目にかかることができましたが、深い愛、フィロソフィー、そして行動力を兼ね備えた地球の母のような人物でした。
本ではファストフード文化の問題点などが指摘されています。ファストフードが入れば、余暇が増えると思いきや、ますます忙しくなってしまった。そして効率的に、大量に、安く同じ物を生産するために、無理して添加物入りの不健康な食べ物が生産され、その結果、食事することで、内側から不健康になる。
食だけでなく、何もかもファスト化していく社会で、現代社会を生きる私たちは、忙しくなってしまいました。忙しいとは「心を亡くす」と書きますが、スピードを重視するために、なにか大切なことを忘れてしまっているように思います。ファストフードに対してスローフードという提案をアリスさんはしています。
「食べ方を変えれば、人の価値観、そして社会が変わります。さあ、皆で動きましょう。気候変動を止め、地球と私たち自身の健康を回復するために。」── アリス・ウォータース
映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』を、ユナイテッドピープルが配給することになり、全国的に上映がスタートしています。ぜひ映画と本とセットで、アリスさんが辿り着いた「おいしい革命」のメッセージを受け取っていただけたら幸いです。
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