2024年11月24日( 日 )

米大統領選包摂する巨大力学

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は米大統領選について「トランプの大統領就任を阻止しようとする巨大な力が加わることが想定される」と論じた7月30日付の記事を紹介する。

米国大統領選情勢が急変した。まずは7月13日のトランプ元大統領暗殺未遂。銃弾はトランプ大統領の右手真横から飛んだ。銃撃の寸前、トランプは右斜め前を向いていた。その後、トランプが真右に向きを30度ほど変えた瞬間に銃弾がトランプ氏を貫いた。銃弾はトランプの右耳上部を貫通した。トランプが向きを変えていなければ銃弾はトランプの頭部を貫通したと見られる。奇跡的にトランプは命を永らえた。

問題は演説台から120mしか離れていない低層建造物の屋上から銃撃が行われたこと。狙撃犯の行動が野放しにされた。狙撃が放置された。

バイデンの高齢による認知能力低下が鮮明になり、トランプの大統領選勝利が確実な情勢に移行した。トランプ陣営の結束は銃撃からの生存によって一段と強固になった。

この状況下でバイデン大統領の大統領選からの撤退が決定された。民主党は直ちに大統領候補を選出する必要に迫られたが、時間を置かずにカマラ・ハリス副大統領が後継候補に就任することが確定的になった。このことによって大統領選情勢は急変。

民主党大統領選候補に関して、カマラ・ハリス副大統領の下馬評は高くなかった。バイデン政権で副大統領に起用されたが、ハリス氏に対して次期大統領候補としての期待は高まらなかった。米国に対する不法入国者問題を担当したが十分な成果を上げることができなかった。ハリス氏ではトランプ大統領との戦いを制することが難しいとの論評が支配していた。メディアがバイデン氏による大統領選遂行を主張していた時期の論評。

ところが、トランプ氏の暗殺未遂事件が生じ、トランプ選出が有力になると、突然の状況変化が生じた。バイデンは大統領選から撤回。後継候補にハリス氏が据えられた。同時に急浮上したのがハリス候補人気の高さを強調する報道の広がりである。

かつて、ハリス候補ではトランプに勝つのは難しいとしてきた論調が突然消滅。逆に、ハリス支持がトランプ支持を上回るとの情報が急激に流布されている。この変化の裏側にある事実は何か。一連の事態推移から浮かび上がることがらがある。

※続きは7月30日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「米大統領選包摂する巨大力学」で。


▼関連リンク
植草一秀の『知られざる真実』

関連キーワード

関連記事