アビスパ、リーグ再開初戦は引き分け 湘南1-1福岡
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サッカーJ1リーグアビスパ福岡は7日、アウェーのレモンガススタジアム平塚で湘南ベルマーレと第25節の試合を行った。
7月後半以来、約3週間の中断期間を経て開催されたこの試合。負傷者続出で7月開催の試合では全敗したアビスパだが、DF池田樹雷人(FC町田ゼルビアから期限付き移籍)の補強に成功し、負傷欠場していたFWウェリントンが先発に復帰した。
対する湘南ベルマーレは、降格圏ギリギリを行く低空飛行を続けていたが、中断期間前に3連勝を記録。調子を上げてこの試合に臨んできた。
試合は湘南のペースでスタート。ボールを保持しながら連動した攻撃を目指す湘南に対し、アビスパは堅い守備と鋭いカウンターで対応。湘南は押し込みながらも決定機はつくれず、前半はアビスパがシュート6本、湘南はシュート3本を放ったものの、アビスパGK村上昌謙、湘南GKソン・ボムグンがすばらしいセーブを見せ、両チームとも無得点で終了した。
後半も膠着状態でスタートしたが、幸運の女神はまず湘南にほほ笑んだ。61分、湘南DFキム・ミンテが強烈なロングシュートを放つ。これはGK村上が弾くが、すかさず湘南MF茨田陽生が詰めて再度シュート。これも粘り強くGK村上がセーブしたものの、そのこぼれ球をさらに撃ち抜くFW鈴木章斗の一撃には、さすがの村上もおよばなかった。湘南が1点を先制する。
失点を喫したアビスパは、長谷部茂利監督が動く。69分にFWシャハブ・ザヘディを投入し、FWウェリントンとのツインタワーで攻勢を強める。ゴール前でチャンスを迎えるシーンが増えたものの、なかなか得点には至らない。
だが、歓喜の瞬間は7分間の長いアディショナルタイムに待っていた。94分、MF北島祐二のコーナーキックがファーポストに飛ぶと、そこで待っていたのはFWザヘディ。完璧なタイミングでジャンプしたザヘディが鋭く頭を振ると、ボールは矢のように湘南ゴールに突き刺さった。試合はこのまま終了し、1-1の引き分けで終了となった。
勝利こそ得られなかったものの、久しぶりの勝ち点1。苦しかった7月が終わり、再起をかける8月の最初の試合として、まずは十分だといえるだろう。アビスパの次の試合は中二日の10日(土)、アウェーでの北海道コンサドーレ札幌戦。守備に難がある札幌相手に、複数得点を奪っての快勝と行きたいところだ。
【深水央】
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