元統一教会幹部、日韓トンネルや朝日新聞襲撃事件などの告発本出版へ
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旧統一教会(世界平和統一家庭連合)元幹部が「懺悔録」として教団の実態を告発した書籍『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』(光文社新書)が20日に発売される。同書では、教団による高額献金や自民党との関係、1987年に朝日新聞阪神支局が襲撃された「赤報隊事件」などについての告発が行われている。
教団は、先月末、「内容は事実に反する」と出版元である光文社に差し止めを求める通知文を送付しているが、同社は「要求には応えない」としており、教団は出版差し止めの仮処分も検討している。
大江氏は1993年から99年まで教団の広報部長を務め、2012年から佐賀県唐津市などで建設が行われている日韓トンネルの事業母体「(一財)国際ハイウェイ財団」の理事長として、事業の対外的な広報も担った。なお、大江氏は出版を控えた7月13日、教団に退会届を出している。
著者は元朝日新聞記者でフリージャーナリストの樋田毅氏。朝日新聞記者時代、阪神支局襲撃事件取材班キャップなどを務め、退社後も事件の真相究明に取り組んでおり、警察の捜査資料などを基に同事件に教団関係者が関与した可能性を指摘している。2018年1月には、NHKスペシャル「未解決事件 File.06 赤報隊事件」という樋田氏を主人公とした実録ドラマも放送された(演:草彅剛)。
政府は昨年10月、高額献金問題などを理由に、東京地裁に教団の解散命令を請求しており、現在、審理が行われているが、教団幹部を務めた大江氏の証言が掲載された書籍が出版された場合、解散命令請求の行方に影響を与える可能性がある。
【近藤将勝】
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