アビスパ、攻守に迫力あるプレー G大阪2-2福岡
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サッカーJ1リーグアビスパ福岡は24日、アウェーのパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪と第28節の試合を行った。
このところ勝ち星に見放されているアビスパ。順位こそ9位につけているものの、ここまでの6試合では0勝4敗2引き分け、しかも前節アルビレックス新潟戦では持ち味をまったく発揮できずに完封を喫するなど、難しいゲーム展開が続いている。
対するガンバ大阪は試合開始前の段階で4位。首位の町田ゼルビアとの勝ち点差は6で、まだまだ優勝を狙える順位だが、こちらはリーグ戦3試合連続引き分け中。上位進出を狙うためにも、勝利が欲しいところだ。
この試合アビスパは、これまでの定番だった5バックから4バックに切り替え、最前線にFWシャハブ・ザヘディとFW岩崎悠人を並べるフォーメーションでスタート。FW岩崎は自慢の俊足と豊富な運動量で前線からプレッシャーをかけ、G大阪守備陣のパスの出しどころを限定していく。
ガンバ大阪は、MFファン・アラーノがキレのあるドリブル突破を見せ、ベテランFW宇佐美貴史がシュートを狙う攻撃的なプレーで対抗。両チームとも、鋭い攻撃で相手のゴールに迫る好ゲームとなった。
だが10分、これがアビスパでのデビュー戦だったDF池田樹雷人が倒れ、負傷退場を余儀なくされる。好調なムードに陰りが出るかと思われたが、それをひっくり返したのがFW紺野和也の個人技だった。
19分、右サイドでボールをもったFW紺野は細かいタッチでG大阪のディフェンダー3人を交わし、ペナルティエリアに侵入。G大阪MF鈴木徳真は思わず紺野に手をかけて倒してしまい、PKの判定となった。このPKを自ら蹴った紺野が冷静に沈め、アビスパが先制した。
ここから、試合は一気にオープンな展開になる。26分、G大阪は先ほど失点のきっかけとなったMF鈴木のコーナーキックをDF福岡将太がヘディングで沈め、同点。32分にはアビスパのコーナーキックからMF前寛之が左足で送ったクロスに、DF宮大樹が頭から飛び込んで再度勝ち越し。さらに後半に入って47分、左サイドに展開したG大阪FW宇佐美がアビスパDF井上聖也をステップワークでかわして上げたクロスをFW坂本一彩がこれも頭で合わせ、再度同点に追いついた。どの得点も、気迫のこもったすばらしいプレーからの一撃だった。
試合はこのまま引き分け。アビスパとしてはまたしても勝てなかったが、攻守両面で迫力のあるプレーを展開し、前節新潟戦で感じた不安を払拭する出来だったといえるだろう。
アビスパの次節は9月1日、ホームのベスト電器スタジアムでのヴィッセル神戸戦。この試合は「アビスパ2万人プロジェクト」として行われ、満員のベススタでアビスパを後押ししようとさまざまなイベントが行われる。詳細はアビスパ福岡のウェブサイトをチェック。
【深水央】
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