農水省、暁酵素産業に酵素ドリンクの表示是正を指示

　農林水産省は3日、酵素ドリンク「暁酵素スタンダード」などの6商品で不適正な原材料名を表示し販売したとして、製造販売を行う暁酵素産業（株）（福岡市博多区）に対し、表示の是正などを求める食品表示法に基づく指示を出したと発表した。

　同省は昨年10月18日～今年8月8日、同社と同社大刀洗工場に対し、食品表示法に基づく立入検査を実施した。その結果、酵素ドリンク（清涼飲料水）6商品で、事実と異なる原材料名の表示が確認された。

　不適正な表示を行っていたのは、「暁酵素スタンダード」「暁酵素デラックス」「アスピカデラックス」「NEWアスピカデラックス」「ハイパー酵素」（内容量が異なる2商品）の合計6商品。

　同省によると、原材料に占める重量割合が最も高い「砂糖類」などを表示していなかった。「きゅうり」など一部の原材料名でも、重量割合の高いものから順に表示していなかった。また、使用していない「かぼちゃ」を表示していた。

　これらに加え、原料原産地名についても、原材料に占める重量割合が最も高いものに「国内製造」と表示していなかった。

　同社は不適正な表示によって2022年5月1日～今年4月30日の期間、販売代理店79社と一般消費者に合計8,837本を販売した。同省は同社に対し、表示の是正、原因究明・分析、再発防止策の整備を指示した。

【木村祐作】