服部福岡県知事が県政報告~安全・安心で活力ある社会づくり
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服部誠太郎福岡県知事は4日、ホテルニューオータニ博多(福岡市中央区)で「政経文化セミナー」を開催し、「福岡県の未来への扉を開く」と題して県政報告会を行った。服部誠太郎後援会会長の横倉義武日本医師会名誉会長、同後援会顧問の蔵内勇夫福岡県議、香原勝司県議会議長らがあいさつを行った。
服部知事は現在の取り組みを3つの点から紹介した。第1に「1,000億円の人づくり」、第2に「県GDP20兆円へのチャレンジ」、第3に「安全・安心で活力ある社会づくり」だ。
1点目に関して、半導体リスキリングセンターでは、5年で2万5,000人の人材育成を予定しており、つくる人材だけでなく使う人材の育成も重要との専門家の指摘を受け、関連の講座を増やすなどしているという。
2点目に関して、福岡県では、県税収入が2019年の6,244億円から23年には7,501億円へと増え、過去最高を記録した。県内の企業の業績が好調で法人税収入が増えたことなどを背景に実質収支が93億円の黒字であったという。GDPも増え19兆円に達したが、20兆円の壁は大きいという。目標達成に向けた主な取り組みとして紹介したのが、「金融・資産運用特区」への選定、CIC(ケンブリッジ・イノベーション・センター)との連携、福岡バイオコミュニティの取り組みだ。CICは来年春、福岡に拠点を開設する予定だ。福岡バイオコミュニティの取り組みについては、世界でも進んだバイオコミュニティのある米ボストンを昨年訪問してPR活動などを行ったという。なお、県内のバイオ関連企業の数は順調に増えてきている。半導体関連では、TSMCがすでに進出した熊本県および日月光半導体の誘致に動いている北九州市との連携強化を図っているという。
3点目に関して、サステナブル社会への改新、中小企業の賃上げ・働き方改革推進への補助、賃上げと物価上昇との好循環の形成、ワンヘルス推進などに向けた取り組みを行っていくという。また、コロナ禍は収束したとはいえ、相次ぐ地震や台風などにより自然災害のリスクが非常に大きいと実感させられるなか、防災力強化にも従来以上に取り組むとした。
【茅野雅弘】
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