2024年11月22日( 金 )

筑豊ラーメンのワイエスフード M&Aでアメリカに本格進出へ

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 18日、「筑豊ラーメン」を展開するワイエスフード(株)(本社:田川郡香春町、小川光久代表)は、アメリカのカリフォルニア州とメキシコ地域で「Tajima Ramen」事業を展開するTajima Holdings, Inc.(以下、タジマ)の全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。

 タジマは2001年に森木園勇氏がカリフォルニア州で創業し、16年に法人化された。タジマはアジア系だけでなく現地の顧客にも人気のあるラーメンメニューを提供するレストランチェーンで、カリフォルニア州に子会社を6社、メキシコに4店舗を展開している。

 タジマの直近(23年12月期連結)の売上高は1,235万5,000米ドル、営業利益は248万3,000米ドル。

 株式取得価額は約15億円で、銀行借入による資金調達を行う予定。取得完了は本年12月末。タジマの損益は26年3月期から同社の連結業績に反映される見込みとしている。

 アメリカのラーメン市場は年率15~20%で成長しており、規模は16億ドルに達すると予想されている。

 同社は、これまでも海外展開を行ってきたが、コロナの影響もあり、直近の3期で海外店舗は11店舗減少していた。しかし、24年3月期に7期振りに営業損益含め黒字化を達成、国内外での成長戦略が求められていた。

 同社は、今回の買収を契機にアメリカおよびメキシコ市場への本格的な進出を図り、ポストコロナの成長戦略における大きな柱と位置づける。

 同社の24年3月期の業績は、売上高14億2,200万円(前期比0.2%減)、営業利益3,600万円(前期は3,300万円の赤字)、経常利益7,100万円(前期は0)、当期純利益3,700万円(前期比5.7%増)となっている。また、同期末時点での店舗数は108(国内直営店6店舗、国内 FC 店 75 店舗、海外 FC27 店舗)となっている。

【寺村朋輝】

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