福岡県と福岡市、北九州市は25日、福岡県瓦組合と災害時連携協定を締結した。災害時に被災者の住宅の屋根にブルーシートなどの展張を行う緊急修理を速やかに実施し、住宅の損傷被害の拡大を防止する目的によるものだ。福岡県瓦組合は68事業所で構成される。
大規模な地震災害で瓦の落下などの被害が発生した際、ブルーシートなどによる緊急修理が迅速に行われれば、被害を受けた住宅において住民が生活を続けられ、その結果、住民のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)が保たれるなど復旧がスムーズになる。
また、風雨による住宅の損傷の拡大を抑止することができ、住宅の被災状況を低減できる可能性も高まる。そうしたことから、今回の協定により、速やかな災害対応が行われれば、県民や市民の安心・安全につながるものと考えられる。
一方で、近年は瓦屋根による住宅供給が減り、瓦そのものの生産・流通量も減少している。また瓦職人の人手不足も深刻化しており、災害のたびに被災地の住宅復旧がスムーズに行われないなどの課題も浮上している。
【田中直輝】
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