【倒産】ヴルーヴ(株)(東京都品川区) 高度通信網構築・運用 玄海町が補助金10億円交付済み

破産手続開始決定
負債総額は調査中

 同社は東京地裁へ破産手続きの開始を申請し、7月23日、破産手続開始決定を受けた。

 破産管財人は木村英明弁護士(四谷東法律事務所、東京都新宿区四谷1-8-3、電話03-5366-1601)。

 同社は2022年5月設立。23年10月に佐賀県玄海町が実施した公募型プロポーザルの「高度化通信網構築事業」の事業者に選定され、同年11月には補助金の交付を受けていた。また、24年2月には町と「ローカル5Gを活用した地域活性化に関する包括連携協定」を締結し、今年4月には高度化通信網の本格運用を開始したとの発表も行っていた。

 ところが7月18日、玄海町は同社から「破産開始手続きの申し立てを行う」との連絡があったことを発表。それに対して玄海町は、同社に対して23年度と24年度に交付した補助金合わせて10億5,000万円の返還を求めるとの姿勢を示していた。また、玄海町議会は町の事業者選定に問題がなかったかを調査するとして7月25日に調査特別委員会を設置した。

 負債総額は現在調査中。

業種 高度通信網構築・運用
企業名称 ヴルーヴ(株)
所在地 東京都品川区西五反田8-8-15
設立 2022年5月
資本金 225万円

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