人財戦略本部が成長を加速させる 総合住環境関連グループ|FFFホールディングス
<COMPANY INFORMATION>
FFFホールディングス(株)
代 表:中村克久
所在地:福岡市中央区赤坂1-2-7
f-style KEYAKI 2F
設 立:2020年4月(創業:1951年11月)
資本金:9,200万円
TEL:092-712-0113
URL:https://www.fff-hd.co.jp
住宅向け設備機器などを取り扱う(株)冨治商会を中核事業会社としたFFF(スリーエフ)ホールディングス(株)。2024年10月には沖縄県の住宅設備会社・(株)東洋商会が傘下に入り、合計7社の持株会社となったFFFホールディングス社長・中村克久氏に、住宅ニーズが変化していくなかでの事業を支える人材戦略について話をうかがった。
【目次】
- 傘下各社の特色を重視した ホールディングス
冨治商会を中核に7社体制へ拡大し、地域性を尊重しつつ経営統合で意思決定を速める。 - 人材育成やIT活用を推進 人財戦略本部が活動中
採用・研修を横断で体系化し、合同施策とDX推進で各社が本業に集中できる体制を整える。 - 社員のスキルアップと 働きやすさの充実を目指す
OJTと資格取得支援、連続休暇や休みやすい仕組みづくりで成長と定着を両立する。 - 求人情報
傘下各社の特色を重視した
ホールディングス
創業から70年以上、水回りを中心に住宅向け設備機器などを取り扱い、九州一円に供給網をもつ(株)冨治商会を中核事業会社として、2020年4月に発足したFFFホールディングス(株)。
当初は、リフォームを主事業とするTOTO水彩プラザふじ(株)、管工事機材関連の(株)姉川商会および大牟田バルブ(株)の4社が同ホールディングスの傘下であったが、22年に住まいづくりを行う(株)子育ての家、(株)友建設を傘下に迎えた。さらに24年10月、沖縄・那覇市の住宅設備機器の販売会社・(株)東洋商会を新たに迎え入れ、現在、これら7社でFFFホールディングスが構成されている。
ホールディングスといっても営業戦略は各社の地域状況や事業特色を重視する。たとえば、那覇市を基盤とする東洋商会の主要ユーザーはやはり沖縄県の顧客であり、沖縄の実情に合った事業を展開しているというのが基本だ。
一方、意思決定の迅速化や事業シナジーの最大化、ガバナンスの強化など経営戦略の統合はFFFホールディングスが行う。傘下7社は、どの社が上とか下とかではなく、横ならびの対等な関係だ。全社の従業員にとって透明性が高く、風通しの良い組織として拡充させていくための取り組みを行っている。
人材育成やIT活用を推進
人財戦略本部が活動中
傘下7社の経営戦略を一手に引き受けるFFFホールディングスだが、各社の人材育成とIT戦略を総合的に推進しているのが、人財戦略本部という部署だ。「人財」と部署名に入っているように採用、育成、教育研修など、7社の人財活用の一切を引き受け、19年10月に前身の冨治商会内に新設された部署である。
設立してすでに6年、人財戦略本部のメリットが表れてきているという。社員の入社後とその後の定期的なフォローアップ体制、コミュニケーション研修、管理職前研修など体系的な研修プログラムの実行など、単独で行うよりも、7社の社員を集めて実行できるようになった。今後の展望として、傘下7社が合同で就職媒体に出稿したり、大学の説明会に合同で参加したりするなど、7社合同のスケールメリットを生かして各社の良さをアピールすることを目指している。
人財戦略本部の人材育成以外のもう1つの目的がDX化の推進だ。同本部では各社の営業支援や業績、販売実績などを迅速にデータ化して戦略に活かす取り組みを行っている。すでに会議におけるペーパーレス化など、DX化の取り組みの成果も着々と表れているようだ。
人材戦略と情報化に特化することで、ホールディングス傘下企業がそれぞれの事業に集中することができ業績を伸ばしていくことが、人財戦略本部のミッションであるといえる。
社員のスキルアップと
働きやすさの充実を目指す
FFFホールディングスの人財戦略本部が推進する「人財」について、さらに詳細を見てみよう。
同社では総合職は大卒、技術職・事務職・配送などは高卒出身者を主に採用している。中途採用もあるが、いわゆるヘッドハンティング的なことは行わず、事業承継などの理由でホールディングス傘下に入った会社の社員をそのまま引き継ぐスタイルを採っている。
新入社員に関しては入社後、導入研修を行い、2~3カ月後に各部署に配属し、先輩同行などのOJTで主に教育する。
技術職の場合は、実務経験を早く身につけられるように各事業所で指導。スキルアップと並行して建築施工管理技士や管工事施工管理士などの資格取得も促す。ちなみに、冨治商会とTOTO水彩プラザふじでは合格した際に、資格取得にかかった費用の補助など資格取得支援制度も整えている。
近年、とくに注目されている働きやすい環境づくりにも、同社は早くから取り組んできた。20年以上前、中村氏は社長就任した際に1週間連続休暇制度を提案し、当時の営業の現場から猛反対されたそうだが、その連休制度も今やすっかり定着している。
「○○さんが不在だと仕事が進まない」という個人への依存から脱却し、「誰が休んでもほかの人で代行できる」というチームワーク重視の仕組みも順調に機能している。その結果、有給休暇が取りやすくなり、現在は有給休暇の消化率7割以上を目指して、さらなる改善が進められている。さらには夕方6時半にはPCをシャットダウンして残業を少なくするなど、社員が仕事とプライベートを両立できる環境を実現してきた。
地域の実情に詳しい専門会社が集結し、住宅設備の販売・設計施工などを得意とする専門集団となったFFFホールディングス。顧客から「商品問わずFFFホールディングスに任せたい」と評価してもらえる総合的な事業体制をつくり上げるという目標達成には、人材育成とDX化を担う人財戦略本部の活躍が大きなカギになっているといえる。
<求人情報>
(株)冨治商会
※現在FFFでは求人を行っていないため冨治商会の求人情報を記載
業 種 :住宅設備機器卸販売および設置
職 種 :営業職
勤務地 :九州各県(11事業所)
採用担当:土持仁克
TEL :092-712-0113
採用ページ:https://sites.google.com/fff-hd.co.jp/fff-recruit/








