マンション修繕の施工品質を高めるコミュニケーション重視した「現場管理」
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(株)草野
高い施工品質でリピート受注
防水工事や外壁工事を手がける(株)草野の強みは、マンション大規模修繕工事にある。マンション大規模修繕工事は、マンション管理会社・管理組合・入居者・工事会社をはじめ多くの関係者が絡む一大事業だ。同社は工事会社として施工品質を高めるため、「現場管理の徹底」に力を入れる。
「たとえば、塗料が飛散して近隣にご迷惑をかけたとします。『次から養生をしっかりする』、これももちろん大切なのですが、ロジカルに原因を分析すれば、『強風時は現場を止める』といったより具体的な対策をとっていくことができるようになります。現場ごとに最善策は異なりますので、対策は管理者の腕の見せ所ですね」──代表取締役・草野和義氏は話す。同社が元請となって受注するマンション大規模修繕工事は年間4~6棟、防水工事のみの受注は年間10棟~12棟。北部九州一円で施工実績があり、リピート客も増えているようだ。
エントランスや屋上、外壁といった共用部分の防水塗装がメインとなるマンション大規模修繕工事だが、共用部分にはバルコニーなども含まれることから、マンション入居者への配慮も必要となる。物置や鉢植えなどがない状態でないと施工は難しいからだ。施工を円滑に進めるためには、広義の現場管理が重要となるが、「管理組合や入居者とのコミュニケーション1つがスムーズな施工につながることもある」(草野社長)のだという。クレームを完全になくすことは難しいが、施工実績を重ねることで得た知見を社内や協力会社に共有していくことで、スムーズな施工を実現しているようだ。
ドローンによる劣化調査
他社との連携により、建設DXにも取り組む。ドローンを用いた劣化調査だ。近年、風水害や経年劣化によるタイルの剥落などを原因とする事故が相次いでいる。これを未然に防ぐため、一部の建物には、建築基準法で特定建築物(特殊建築物)調査を義務付けられているが、調査には数百万円の費用がかかることも珍しくなく、建物所有者にとっては大きな負担となっていた。
建物の外壁や擁壁、法面の劣化調査は、足場を組んだうえで打診調査することが一般的だが、ドローンを用いた劣化調査では足場を組む必要がないため、調査にかかる予算を大幅に削減することが可能となる。それだけに、「調査の精度は打診におよばないものの、まだまだ工夫の余地はあると思っています。今後も研究を継続しながら精度を高めていき、実用レベルにまでもっていければ」(草野社長)と話してくれた。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:草野和義
所在地:福岡市博多区上牟田1-21-6
設 立:1997年4月
資本金:1,000万円
TEL:092-473-7292
URL:https://k-kusano.co.jp法人名
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