「次代へつなぐ」持続可能な組織へ 求められる建物を開発し基盤強化も
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新榮都市開発(株)
金融機関からも高評価 立地に合わせたマンション企画
新榮都市開発(株)の強みは、賃貸マンションの企画力だ。2019年10月に完成した「ALFACIO REVARC」は、ロードサイド店舗や倉庫、マンションが建ち並ぶ福岡市博多区半道橋という立地特性から、シャッター付きバイクガレージを設けたほか、事務所利用も想定して間取りは広めとした。賃貸需要が高い中心部からは離れているものの、企画の希少性から好評を得ている。
また、同じくバイクガレージを設けた「ALFACIO FREAD」は、大型商業施設・ゆめタウン博多に近く、ウォーターフロントエリアにも近接していることから、コンパクトな間取りとし、こちらも安定した入居率で推移してきた。「中心部での開発も継続していきますが、周縁部でも企画次第で魅力的な物件をつくることはできます」(服部社長)と企画への自信をのぞかせる。
同社では現在、福岡市南区・若久エリアでマンション開発に着手しており、幹線道路・若久通りに近く、スーパーマーケット目の前の住宅街という立地に合わせた企画で準備が進められている。ほかにも、春日市や博多区でも新規プロジェクトが控えており、今後具体化していく予定だという。
「次代に引き継ぐ義務がある」
ストック増で基盤強化も服部社長は自らを「私は2代目社長」という。同社は設立当初、北九州市小倉北区の商業ビルなどの不動産管理を手がけ、株主には地元の名士が名を連ねていた。その後、金融機関出身で不動産にも造詣が深い現社長・服部孝司氏の参画を経て、不動産開発へビジネスモデルを転換。2006年に、株式の譲り受けにより服部氏が株主兼経営者となっていた。
2代目というのは、創業者らへの敬意を込めてのものだが、「だからこそ、私には次代に引き継ぐ義務があります。そのために、経営基盤の強化を図っていかなければならない」と話す。マンション開発の最大のリスクは、急激な市況変化。同社では「投資家への売却」という基本プランに加え、「自社で長期保有」というプランBも用意し、不測の事態に備える。さらに、福岡市中心部に複数のオフィスビルやホテル、糸島市志摩芥屋にゲストハウスを保有するほか、糸島市二丈鹿家ではホテル「ALFACIO RESORT STAY ITOSHIMA」の保有運営も手がけるなど、ストックビジネスの強化にも余念がない。
服部社長は最後に次のように話した。「ホスピタリティをもって適切な建物を開発すること。これが、我々に求められる存在価値だと思っています。ゼネコンや設計事務所などのパートナーの方々からの協力を得て、これからも求められるものをつくっていきたいですね。それが、当社を次代に引き継いでいくための近道だと信じています」。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:服部孝司
所在地:福岡市中央区赤坂2-3-2ALFACIO赤坂ビル
設 立:1994年12月
資本金:1,000万円
TEL:092-726-3520
URL:https://www.alfacio.com法人名
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