約250名体制で支える九州のまちづくり 地場トップのサブコン中村工業の挑戦
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中村工業(株)
人への投資継続で200年企業へ
地場トップのサブコンとして、大手ゼネコンからも厚い信頼を寄せられている中村工業(株)は、明治期に誕生した鳶職集団、中村組を前身としている。連綿と受け継がれてきた技術の研鑽を重ねる一方で、時勢に応じて組織の在り方や業容を柔軟に変化・拡大させながら、今日まで発展を続け、2026年には創業120周年の節目を迎える。
着実に永続企業への歩みを進める同社は、とび・土工、解体、山留、プレキャストコンクリート製作・取付、リニューアルなど幅広く工事を手がけ、年間施工実績は200現場におよぶ。旺盛な受注を可能としているのは、職人の“直接雇用”をはじめとする、人への積極投資が生み出した強固な組織力だ。「当社では新入社員に対する社内研修や2カ月間の富士教育訓練センターでの実習など、充実した教育体制を整えています。求人に関しても大都市圏や他産業の給与水準を意識しつつ、福利厚生面での満足度向上を図るなど、入社後の定着まで意識を向けています」(中村隆元代表)。
建設業界には依然3Kのイメージが残っているが、同社は社員に対し30代まで美容室でのカット代、35歳以上は人間ドックの費用を全額負担するほか、食堂や大浴場を備える中栄寮(独身寮)をリニューアルするなど、労働環境改善に率先して取り組んでいる。24年4月からは完全週休2日制も導入した。資格取得支援制度ももちろん充実している。
取引先に対しても公正で透明性の高い経営を実践しており、職人の待遇改善への寄与が期待されるCCUS(建設キャリアアップシステム)の登録もいち早く完了させている。
中村工業は現在次世代を担う若手や女性を含む約250名体制で、変貌を遂げる九州のまちづくりを支えている。リーマン・ショックで売上が4割も減少した際にも、事業規模の縮小や人員の削減などは行わず、採用を控えることもしなかった。創業時から変わらない人を大切にする考え方が、技術・技能の伝承を可能とし、200年企業を見据える同社の飛躍の原動力となっているのだ。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:中村隆元
所在地:福岡市中央区舞鶴3-2-6
設 立:1947年5月
資本金:6,000万円
TEL:092-751-9381
URL:https://nakamura-k.com法人名
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