大激戦の福岡2区 自民鬼木氏・立憲稲富氏の5回目の対決(前)
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衆院選が15日公示され、27日の投開票まで12日間にわたる選挙戦に入った。福岡県内11選挙区のなかでも大激戦となっているのが、福岡市中央区・南区・城南区を選挙区とする福岡2区である。2012年の衆院選以来、今回で5回目となる自民・鬼木誠氏、立憲(旧・民主)・稲富修二氏の対決となる。派閥の「裏金」問題など、自民に逆風が吹く中での選挙戦の行方を探る。
多くの市民が参集した稲富氏の集会
公示日前日で、祝日でもある14日午前10時過ぎ、アクロス福岡のイベントホール前は、多くの人であふれかえっていた。
この日、立憲民主党の稲富氏の集会が行われた。参加者をみると、老若男女、若い世代から、スーツ姿の中高年、ベビーカーに子どもを乗せた家族連れなどの姿が多く見られた。受付には、支持団体の連合関係者の受付もあったが、来場者のほとんどが普通の市民だと思われる。
集会の冒頭、選対本部長を務める田中慎介福岡市議が挨拶を行い、続いて、選対本部の地方議員の紹介が行われた。
友党の国民民主党県連副代表で、選対の顧問を務める守谷正人福岡県議、選対本部長代理の原中誠志県議、副本部長の近藤里美市議、選対事務局長の井上麻衣市議、集会の司会を務める小竹理香市議が紹介された。また、野田国義・古賀之士両参議院議員も出席した。
小選挙区での勝利に期待の声
党本部を代表して挨拶した笠浩史国会対策委員長は福岡市の出身で、県立修猷館高校を卒業している。挨拶のなかでそのことに触れながら、「今回の選挙は政権交代につなげていく12年ぶりのチャンス」と述べ「何が何でも稲富さんには小選挙区で勝利していただくことをカウントしている」と、重点地域であることを強調した。
来賓の連合福岡・藤田桂三会長は「来賓という立場ではなく、何とかこの国をよい方向に変えたい」と述べ「地域で歯を食いしばって生活している生活者、地場中小企業の方々にまったく光の当たらない冷たい政治だった」と自民党政権を批判し「立憲・国民、連合の3者で今のでたらめの政治をリセットするため戦っている」と語った。
稲富氏は「本来、政治は託していただいている方を向いて行うべきだが、起きていることはそうではない」と指摘し「国会でみている自民党議員は、国民の方を向いておらず、特権階級のような自分たちは別のルールで生きているようにしか見えない」と述べ「4期、4回負けて今度こそ決着をつけたい」と熱く語った。
集会後、稲富氏は会場出口で1人ひとりの支援者に挨拶、「今度こそ頑張って」など、支援者から多くの激励の声がかけられた。
陣営関係者は「今回、重厚な体制で取り組んでおり、必勝を期したい」と語った。
(つづく)
【近藤将勝】
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