参政党・神谷代表、博多駅前で「九州から1議席」を訴える
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衆院選(27日投開票)の折り返しとなる20日夕刻、参政党は神谷宗幣代表を迎えて博多駅前で街頭演説を行い、約400名の党員・支持者が集まった。
冒頭、同党が比例九州ブロック単独で擁立している吉川里奈氏が、選択的夫婦別姓について「大学病院で8年間勤務したが、途中で旧姓を名乗ってよいとのルールができ、法律を変えなくともできる」と述べ、「参政党は、唯一、選択的夫婦別姓に反対の声を上げている政党」「戸籍をわざわざなくしてしまう必要があるのか。家族は国家の最小単位で、それを破壊しようとしているのが左翼的思想である」との指摘に、大きな拍手が起こった。
代表の神谷宗幣代表は、「教育問題に取り組みたくて議員になったが、自民党では、日本を変えるプラットホームにはなりえない」と述べたうえで、「政府への質問主意書は111本出した」と語り、衆院選で議席を得て「日本の未来を皆さんと一緒につくりたい」と訴えた。
【近藤将勝】
参政党が目指す政治理念は次の通り。
【今のままの日本で良いのか? 次世代に何を遺し、継承するのか】
今回の選挙のスローガン「日本をなめるな」には2つの意味が込められています。
1つ目は、低迷している日本の現状に対して、国民の皆さんが失望しているかもしれませんが、まだ日本をあきらめずに頑張りましょう、皆で協力して日本を盛り上げていこう、という決意を示しています。
2つ目は、日本の経済が弱体化しているなかで、外国資本や外国人労働力がどんどん流入し、日本の経済が外国の力に依存する状況が増えてきました。これ以上、外国の影響を受け入れず、日本人がしっかりと経済を運営していくべきだ、という強い意思を込めた言葉です。このスローガンのもと「3つの決意」と「7つの行動」を政策として掲げています。まず、「3つの決意」です。
奪われる日本の国土と富を守ること
失われる日本の食と健康を守ること
壊される日本の教育と国家アイデンティティを守ること
そして、これに基づく「7つの行動」を具体的にご紹介します。行動1: 積極財政と減税による経済成長
失われた30年に終止符を打つため、プライマリーバランス黒字化目標を撤回します。積極財政による経済成長を実現し、消費税と社会保障を最適化します。国民の負担率を現在の45%から35%まで引き下げ、それ以上国民からお金を取らないようルールを設けたいと考えています。行動2: 外国資本による日本買収と過度な移民受け入れの抑制
外国人が日本の土地や森林、離島などを買い占めることに対し、法的な制限を強化します。また、5年間で80万人という外国人労働者の受け入れは多すぎるため、これに歯止めをかけます。さらに、日本のデジタル分野において、アメリカ依存が進んでいる現状を改善し、日本のデジタル主権を取り戻すことを目指します。行動3: 輸入依存からの脱却と食料備蓄の強化
日本の食料自給率は38%ですが、これを倍増させるため、農林水産業への予算を3倍に増やし、一時産業の所得保障や公務員化を進めます。国内で主食を安定して生産できるようにし、外国に依存しない食料供給体制を築くことを目指します。行動4: ワクチン・薬害問題の追及と被害者救済
コロナ対策について、薬に依存する医療ではなく、自己免疫を高めることを重視すべきだと考えています。ワクチン接種も他国に比べて日本では過剰に進められており、これを見直していく必要があります。予防医学を強化し、医療費の抑制を図ります。さらに、子どもたちには質の良い給食を無償で提供し、地産地消の栄養価の高い食事を推進します。行動5: 国家アイデンティティの確立
若者に日本の国柄や国家観をしっかりと身につけてもらう教育を推進します。詰め込み型の教育ではなく、フリースクールなど多様な選択肢を提供する教育制度を整備します。また、伝統的な家族観を守り、選択的夫婦別姓やLGBTの理解増進法に反対します。多様性とは、伝統的な日本の価値観を認めることでもあります。行動6: 若者が社会を動かす国へ
16歳からの投票権を導入し、若者が早い段階で地域や国の課題に向き合う機会をつくります。また、選挙制度を完全比例代表制に変更し、小さな党でも大政党と公平に戦えるような選挙制度改革を進めます。さらに、重要な法案は国民投票にかけ、国民の意見を反映させるプロセスを導入することを提案しています。行動7: 憲法改正の主導権を国民に
自民党の憲法改正案にある緊急事態条項には、パンデミックが定義されていますが、その基準が曖昧です。我々は、こうした不明確な基準で政府が緊急事態を宣言することに反対しています。日本が戦後79年間、アメリカのコントロール下で政治を行ってきたことを踏まえ、日本独自の憲法を国民自らがつくるべきだと考えています。参政党は、自民党と対極にある政策を掲げています。減税の点では他の党と似ている部分もありますが、グローバリズムに対する立場では、最も保守的で、ナショナリズムを追求する党です。
この選挙で、皆さんとともに「日本を強く、日本を取り戻す」ために頑張りましょう。日本をなめるな!
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