2024年12月23日( 月 )

【読者投稿】調査報道や裏金問題について

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 NetIB-NEWSでは、読者のご意見を積極的に紹介し、議論の場を提供していきたい。
 今回は、「自民・裏金議員」に関する読者の意見を紹介する。

 御社の報道には長い間、信頼と関心をもって購読させていただきました。
 昨今の調査報道を含め、疑問をもっていましたが、今回の選挙報道について、がっかりしています。
 「裏金議員」というキーワードが広がっているにもかかわらず調査をされないんですか?企業としてクライアントだから調査取材をされないんですか?今までだと、クライアントでも関係なく告発されていたかと思います。
 緒方社長に交代されて児玉さんの気概はなくなってしまったのですか?児玉報道と赤旗がセーフティーネットだと思っていましたが、その役割も代表交代とともになくしてしまいましたか?
 選挙前に、今までの「裏金議員」の経歴「金額」などを報道して欲しかったです。だったら、宮内が当選することもなかったと思います。報道力をなくしていますか?
 今までの調査報道の理念をなくしてしまった御社には価値がなくなりました。残念です。緒方代表になって、残念です。

自民党宮内秀樹氏関連記事

 当社の報道の在り方に対してご意見を寄せていただいたことに感謝します

 上記の記事でも述べていますが、宮内秀樹氏をはじめとする自民党派閥パーティ券にまつわる政治資金収支報告書の不記載については、到底擁護できるものではなく、選挙区内の県議の公開質問状提出などを報じ、厳しく批判してきました。

 このように、政治に関しては、福岡県選出の政治家を中心に、裏金問題や旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との接点などを掘り下げて、繰り返し報じており、メディアとして不正を許してはならないという考えに変わりはありません。

 一方で、公職選挙法148条には「選挙運動の制限に関する規定は、新聞紙又は雑誌が、選挙に関し、報道及び評論を掲載する自由を妨げるものではない」とあり、「但し、虚偽の事項を記載し又は事実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害してはならない」と規定されています。

 選挙時の報道は、有権者の判断を左右し当落に影響をおよぼしかねないことを鑑みると、平時以上の慎重さも求められます。

 調査報道が従前に比べて、弱くなっているとのご指摘は、真摯に受け止めたいと思います。読者の皆さまのご期待にお応えできるよう、事象にとどまらず、その後の追跡や検証をしたニュースの掲載を行っていく所存です。

 なお、「クライアントとの関係性」で記事を掲載しないこと、取材しないことはなく、当社代表は経済事件や調査報道に一貫して取り組んでまいりました。

 ご指摘の「代表者の交代」によって報道内容や主張が、権力に忖度するようなことは、今後もあり得ません。福岡の経済メディアとして、体制や社会の空気におもねることなく堂々と報じてまいりたいと思います。

【近藤将勝】

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