2024年12月22日( 日 )

京浜島工業団地、産廃処理業者が制圧か

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

koujo 特異な現場汚泥処理システムで業績をあげている冨士機(本社:福岡市博多区、藤田以和彦代表)は2014年に東京都大田区にある京浜島工業団地の一角を15億円投入して購入した。坪1,200万円が相場だったのである。
 この京浜島工業団地は大阪府東大阪市にある中小企業工場団地と並ぶ日本のモデルになる技術会社が犇めいていた。ところがそれは過去の遠い伝説話となり京浜島工業団地廃業を内では真剣に廃業を検討している企業群が数多く水面下でのたうち回っていた(不動産を売っても借金が残るという厳しい現実があったからである)。

 1年経過して冨士機は購入した敷地が手狭となり新たな工場用地を買い求めた。ところが今回の入札では坪170万円でライバル社が落札した。1年前までは低姿勢であった不動産仲介業の鼻息が荒い。「いまからは坪200万円になります」とほざくそうである。【工場用地が坪200万円】とは福岡では考えられない事態だ。しかし、東京でもまともな業者は坪200万円で手当てがついたとしても商売に使い物にはならない。購入者は産廃業者ばかりなのだ。近々、この京浜島工業団地は産廃業者に占有されるのは時間の問題になっている。ただし坪170万円、200万円で売却できるという見通しがつけば既存の工業団地のメンバーたちが続々と転売する動きになるとみられる。この価格で工場の不動産を売却できれば借金返済完了と手元に現金が残るからである。

 

関連キーワード

関連記事