2025年01月22日( 水 )

中島久雄・九州八重洲前社長がAmbitious Real Estate設立 住宅大需要国フィリピンへ本格展開を目指す

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中島久雄 氏
中島久雄 氏

    中島久雄氏は九州八重洲(株)(福岡市博多区)の社長・会長を歴任し、福岡における中堅住宅事業者としての地位を確固たるものとした。また、国内の近未来の住宅市場の縮小を見越してフィリピンでの市場開拓に成功するという実績を上げた。

 今回の新会社、Ambitious Real Estate(株)設立の狙いはフィリピンにおいて事業を本格的に深堀りし、拡大させることにある。中島氏はマニラの財閥とも深いつながりがあり、信用を得ている。フィリピンの住宅産業の未来にターゲットを定めた事業計画を練りあげ、今後活動を展開させていく。

フィリピンの住宅事情 650万戸不足

 フィリピンでは中低所得者向けの住宅不足が顕著で、CB造が主流で構造的にも脆弱なため、台風や洪水、火災などにより毎年数十万戸焼失している。2023年現在650万戸が不足しており、住宅購入層が30年に3,960万人、45年には4,290万人となるため、今後さらに住宅不足が加速すると予測されている。政府や業界団体はアフォーダブルハウジング(※1)を推奨しており、360万ペソ(約930万円)以下の住宅はVAT税(日本における消費税)が不要(※2)などの措置が取られている。

人口増加率が世界有数 所得とGDPも急成長中

 平均年齢が24歳と若く、今後人口ボーナスの恩恵を受け、30年に1億2,500万人、40年に1億3,800万人となり、人口増加は62年ごろまで続くと予想されている。
 23年の平均世帯所得は35.3万ペソ(91万円)、21年比15%増。マニラ首都圏では51.3万ペソ(133万円)、21年比22.9%増となっている。また、GDP成長率は22年7.6%、23年5.6%、24年6.0%と予想されている。

【寺村朋輝】

※1:アフォーダブルハウジング:十分な品質を備えつつ、低所得者層や中所得者層が無理なく支払える価格で提供される住宅のこと。 ^
※2:フィリピン政府は、不動産販売におけるVAT免除の適用価格について3年ごとに見直しを行っている。 ^


<COMPANY INFORMATION>
代 表: 中島久雄 
所在地: 福岡市早良区西新2-4-9
設 立: 2024年10月 
資本金: 980万円
TEL: 070-1368-6870

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