衆院政倫審は全員が公開審査に応じる~参議院の大半は非公開審査
-
自民党派閥による政治資金収支報告書の不記載(裏金)問題をめぐり17日、9カ月ぶりに開かれた衆議院政治倫理審査会(政倫審)で、稲田朋美元防衛相ら安倍派(清和政策研究会)の議員4人はいずれも違法性の認識や自身の関与を否定した。
政治資金収支報告書に196万円の不記載があった稲田氏は、「私の事務所に預り金口座があること、およびお金がすべて保管されていることは、昨年12月以降、本件が問題になってから知った」と弁明したうえで、「自らの責任である」ことを強調した。しかし「派閥幹部が決めたことに従ってきただけ」という発言もあり、安倍派の中で不記載が常態化していたことがうかがわれた。
稲田氏のほか安倍派の加藤竜祥、小森卓郎、佐々木紀の各議員が出席した。
派閥から受け取った裏金については、稲田氏が「まったく使用せずに保管していた」と発言した他、小森氏も「手を付けずに保管していた」と説明。加藤氏は「(議員)会館の机の引き出しに入れていた」と発言。佐々木氏は「事務所の備品、消耗品費、秘書の旅費交通費並びに政治活動に関する会合費などに費消した」と述べ、違法な使途ではないことを強調した。
政倫審は昨日に引き続き今日(18日)と明日(19日)にも開かれ、安倍派5人衆であった萩生田光一元政調会長など計11人が出席する。
審査の在り方については、衆参で対応が分かれた。衆議院では、安倍派や二階派の現職議員15人全員が審査を公開し、17日から3日間に渡って行われる。一方、参議院は、対象の27人のうち22人が非公開を希望している。
公開を希望したのは、元法相の森まさこ氏、元国家公安委員長の山谷えり子氏、太田房江氏、松川るい氏の女性議員4人と、今期での引退を表明している衛藤晟一元沖縄・北方相(いずれも参議院)で、公開審査が行われる。
【近藤将勝】
企業調査会社(株)データ・マックスが手がける経営情報誌『I・B』やニュースサイト「NetIB-News」は、信頼性の高い情報ソースとして多くの経営者にご活用いただいています。メディアとしてさまざまな情報を取り扱っており、国内外や地元福岡の政治動向に関する情報は経営者以外にも自治体組長や国会議員、地方議員などに幅広く読まれています。
そこで、さらなる記事の質の向上を目的に、福岡の政治・行政、また中央政界の動向などをテーマにオリジナル記事を執筆いただける政治・行政記者を募集しております。
記事の内容は、インタビュー、政局や選挙などを中心に扱います。詳しくは掲載実績をご参照ください。
企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。現在、業界に身を置いている方や行政取材に興味がある方なども大歓迎です。
ご応募いただける場合は、こちら(hensyu@data-max.co.jp)まで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点などがございましたらお気軽にお問い合わせください(返信にお時間いただく可能性がございます)。
関連キーワード
関連記事
2024年12月16日 13:002024年12月10日 17:302024年12月6日 12:302024年12月4日 12:302024年11月27日 11:302024年11月26日 15:302024年12月13日 18:30
最近の人気記事
おすすめ記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す