2024年12月18日( 水 )

衆院政倫審は全員が公開審査に応じる~参議院の大半は非公開審査

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 自民党派閥による政治資金収支報告書の不記載(裏金)問題をめぐり17日、9カ月ぶりに開かれた衆議院政治倫理審査会(政倫審)で、稲田朋美元防衛相ら安倍派(清和政策研究会)の議員4人はいずれも違法性の認識や自身の関与を否定した。

 政治資金収支報告書に196万円の不記載があった稲田氏は、「私の事務所に預り金口座があること、およびお金がすべて保管されていることは、昨年12月以降、本件が問題になってから知った」と弁明したうえで、「自らの責任である」ことを強調した。しかし「派閥幹部が決めたことに従ってきただけ」という発言もあり、安倍派の中で不記載が常態化していたことがうかがわれた。

 稲田氏のほか安倍派の加藤竜祥、小森卓郎、佐々木紀の各議員が出席した。

 派閥から受け取った裏金については、稲田氏が「まったく使用せずに保管していた」と発言した他、小森氏も「手を付けずに保管していた」と説明。加藤氏は「(議員)会館の机の引き出しに入れていた」と発言。佐々木氏は「事務所の備品、消耗品費、秘書の旅費交通費並びに政治活動に関する会合費などに費消した」と述べ、違法な使途ではないことを強調した。

 政倫審は昨日に引き続き今日(18日)と明日(19日)にも開かれ、安倍派5人衆であった萩生田光一元政調会長など計11人が出席する。

 審査の在り方については、衆参で対応が分かれた。衆議院では、安倍派や二階派の現職議員15人全員が審査を公開し、17日から3日間に渡って行われる。一方、参議院は、対象の27人のうち22人が非公開を希望している。

 公開を希望したのは、元法相の森まさこ氏、元国家公安委員長の山谷えり子氏、太田房江氏、松川るい氏の女性議員4人と、今期での引退を表明している衛藤晟一元沖縄・北方相(いずれも参議院)で、公開審査が行われる。

【近藤将勝】

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