2024年12月18日( 水 )

九宝工業、安衛法違反の疑いで書類送検

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 福岡東労働基準監督署は17日、九宝工業(株)および同社取締役を労働安全衛生法違反の容疑で福岡地方検察庁に書類送検した。概要は以下の通り。

 福岡市東区香椎浜のマンション新築工事現場に一次下請として入っていた同社は、2023年6月15日、同社所属の作業員Aほか数名にドラグショベルによる掘削作業を、二次下請人の被災者ほか数名にドラグショベルの下方で土均(つちなら)し作業をそれぞれ行わせていたが、同日正午頃、法面が崩壊し同法面の下方にいた被災者が土砂に埋もれ、体幹部圧迫により窒息死するという死亡災害が発生した。

 労働安全衛生法では掘削面の高さが2m以上の地山の掘削作業を行う場合、掘削作業主任者を定め、その作業主任者が作業の方法を決定し、作業を直接指揮するなどの職務を全うするよう規定している。しかし、同社はこれを行っていなかった疑いがもたれている。

 九宝工業は1981年2月設立の土木工事業者。主にマンション新築工事に係る土木工事を手がけ、2023年12月期には売上高3億691万円、当期純利益1,668万円を計上していた。

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【代源太朗】

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