アビスパ始動、目標はリーグ6位以上
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サッカーJ1リーグアビスパ福岡は6日、2025年シーズン開幕に向けて新体制発表会を行った。今シーズン加入した新戦力は11名。昨シーズンまで所属していた選手のうち、外国人選手3名を含む20名と契約更新を行い、総勢31名でのシーズンインとなった。
まず目をひいたのが、5年ぶりの復帰となるDF上島拓己、同じく3年ぶり復帰のDF志知孝明の復帰組2名。J1昇格の立役者の1人である上島は柏レイソルと横浜F・マリノス、J1定着の土台をつくった志知はサンフレッチェ広島と、J1の強豪で力を蓄えてのアビスパ復帰となった。ステップアップを目指すアビスパにとって、2人の経験は大きな武器になるはず。
また、昨季3位のFC町田ゼルビアからFW藤本一輝、同5位の鹿島アントラーズからMF名古新太郎、同6位の東京ヴェルディからMF見木友哉と、J1上位クラブのレギュラーとして活躍したアタッカーを獲得。藤本は10ゴール10アシスト、見木は10ゴールを目標として掲げ、名古は昨季リーグ2位だったアシストとセットプレーからのチャンスメイクを自らの強みとしてアピールした。
さらにV・ファーレン長崎で中盤の要を務めたMF秋野央樹、190cmの長身を誇るDF安藤智哉、確かなテクニックで将来を嘱望されるGK小畑裕馬、福岡大学からDF橋本悠、アビスパ福岡U-18からはFWサニブラウン・アブデル・ハナン、FW前田一翔が加入。経験豊富なベテランからフレッシュな新人まで、幅広い陣容が整った。
記者との質疑応答では、1月末をもってスポンサー契約満了となった(株)ふくやに関する質問が相次いだ。川森敬史会長は「スポンサードをいったん終了されるということは大変残念」としたうえで、「またいつの日か、スポンサードというかたちで一緒に歩んでいける時期がなるべく早く来るように、しっかりクラブ運営にあたっていきたい」と将来的に関係改善をはたしたいという思いを口にした。
また、「新監督選定は取締役会の決定事項ということだが、川原武浩社長が反対されていたということは全員一致ではなかったということか」という質問には、「取締役会での活発な議論を担保するために、詳細なやり取りについては控えさせていただきたい」としたうえで、「クラブのバジェット(予算)とコンプライアンスの観点で、執行メンバーが責任を全うすることをご説明し、取締役会として承認をいただいたとご理解いただければ」とした。
今シーズンの新加入選手からは、金監督についてポジティブな意見が相次いだ。MF見木はアビスパ加入の決め手を問われ「金監督が就任する、ということが決め手だった。サガン鳥栖や町田で金監督がやっていたサッカーの印象がよかったですし、論理的な思考を重視するのは自分のサッカー観に合っている」と返答。FW藤本に前所属の町田での金監督の印象を聞くと、「すばらしい監督だと思います。(具体的に、と重ねて問われて)この世界では勝てる監督がすばらしい監督だと思うので、そういった意味で良い監督だと思います」ときっぱりと断言。選手たちからの評価は上々のようだ。
シーズンオフのストーブリーグが終わり、チームは本格始動。宮崎キャンプ(1月20日~2月1日)を経て、2月15日の開幕戦を迎える。場所はホームのベスト電器スタジアム、相手は柏レイソルだ。2025年、アビスパが掲げる目標は「リーグ戦6位以上、カップ戦優勝」。金監督が「6位を目指すのではなく、優勝を目指して戦う」と意気込みを見せたように、新チームが目指す目標はさらに高い。
2025年のアビスパがどんな戦いをするのか、まずは開幕戦を見届けよう!
【深水央】
法人名
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