香港系物流ESR、朝倉市に続き基山町に大型DC建設、全国で37件目
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香港系の物流不動産大手ESR(株)(本社:東京都港区、スチュアート・ギブソン代表)は、佐賀県三養基郡基山町に、同社として佐賀県初となる「ESR基山町ディストリビューションセンター」(以下、基山町DC)を開発することを発表した。2024年12月に着工し、26年2月の竣工を予定。総投資額は約170億円を見込む。九州地方で2件目となる施設で、同社は九州の物流網をさらに強化する戦略的拠点とするとしている。
新施設の概要
基山町DCは、九州縦貫自動車道の鳥栖インターチェンジ(IC)から約5.8km(車で約13分)の距離に位置し、長崎自動車道や国道3号線といった主要交通網に近接している。この立地は、九州全域へのスムーズな配送を可能にするほか、高速道路からの視認性も高く、新たなランドマークとなり得る。
施設の規模は敷地面積約3万5,106m2(1万620坪)、延床面積約6万5,987m2(1万9,961坪)で、4階建てのマルチテナント型物流施設として建設される。ESRがこれまでに全国で開発した物流施設のなかで37件目となる。
稼働開始後、基山町DCは250人以上の雇用を創出する見込みだ。ワーカーの通勤手段としては、自家用車の利用を想定し、駐車場を284台分整備する計画。また、JR鹿児島本線「弥生が丘駅」から約1.6km(徒歩21分)、甘木鉄道「立野駅」から約700m(徒歩9分)と、公共交通機関を利用した通勤も可能で、地域住民にとっても通いやすい環境が整備される。
大型物流施設の建設ラッシュが続く
同社は22年末に福岡県朝倉市の敷地面積4万266m2(1万2,181坪)、延床面積7万724m2(2万1,394坪)の3階建てマルチテナント型物流施設「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター」をすでに竣工している。
また、同じ基山町では昨年1月に、九州電力と九電不動産による物流施設「グローカルロジ基山」が竣工した。地上4階建て、延床面積は2万830m2。
九州の物流の要となっている鳥栖インターチェンジ界隈では、筑紫野市、小郡市などをはじめとして大型物流センターの建設ラッシュが続いている。
【寺村朋輝】
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