2025年01月18日( 土 )

新宿・大久保公園の売春客待ちや「トー横」界隈の今

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 東京・歌舞伎町の大久保公園周辺では、女性が売春目的で客待ちをしていることが問題となっており、警視庁保安課は売春の摘発や、公園周辺のパトロールを強化するなど対策を講じている。

 昨年8月下旬、公園の周辺には多くの若い女性が街頭に立ち、スマホを見ながら客待ちをする姿が見られた。

大久保公園周辺で客待ちする女性
大久保公園周辺で客待ちする女性

 16日午後8時ごろ、公園周辺に数人の女性が立っていた。しかし、たくさん客待ちらしき女性が並んでいた23年から24年夏の時期と比べると減少している。また、17日午前8時すぎには、ほとんど姿を見かけなかった。

1月17日午前8時ごろの大久保公園
1月17日午前8時ごろの大久保公園

    客待ちする女性は、ホストクラブなどに支払うお金を稼ぐために「立ちんぼ」をして、男性と交渉する。

 地元のことに詳しい関係者によると「新宿周辺のホテルやネットカフェに寝泊まりし、昼過ぎから出てきて、夕方から深夜にかけて客待ちしている女性が多い」「警察の見回りをかいくぐるように公園周辺の電柱脇に立っていたり、下着が見えそうな格好でしゃがんで客待ちしたりしている」という。

 実際に大久保公園周辺を歩いてみると、そうした光景に出くわす。なお、ほとんどが20代とみられる女性である。

現在の歌舞伎町・トー横周辺
現在の歌舞伎町・トー横周辺

    時期を同じくして公園からほど近い歌舞伎町の「新宿東宝ビル」周辺の通称「トー横」に集まる未成年や若者が路上で寝泊まりしていることも問題となった。現在は、イベントの関係でフェンスに囲まれトー横周辺で寝泊まりしていた若者は移動しており、ニュースで取り上げられていた寝泊まりしている光景は見られなくなった。

 国も対策に乗り出しているが、取り締まりだけで問題が解決するわけではなく、社会的孤立や生活苦の問題などに取り組むことが求められている。

【近藤将勝】

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