台湾経済に関する講演会、福岡で開催
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今後の発展が注目される「台湾経済」についての認識を深めるための講演会が、
10月31日、福岡市中央区で開催された。
会では、サクライアソシエイト・国際金融研究センター代表の桜井真氏が「台湾経済のための将来ビジョンとアベノミクスの経験」をテーマに講演を行なった。
来賓として招かれた台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊総領事は「台湾は来年1月の総統選を期に、大きく政治の方向性が変わる可能性がある。
日本の皆さんにも台湾の政治に注目していただきたい。
親密度を増す日本と台湾の経済関係は切り離すことができない。
桜井先生の講話からも学べる点が多くあるのではないか」とあいさつした。
桜井氏は講演で「台湾の『経済統合戦略』には様々な政策が必要とされる。
経済統合への期待感は台湾国内でも、さらに高まっている。
しかし、政策体系など具体的な面が機能的な形で構築されなければ経済統合に向かうことは容易ではない」と分析した。
台湾では、中国大陸との関係性や、与野党交替などによる体制の激変など、恒久的なシステム構築へ向けての課題が山積している。
来年1月の総選挙は民進党・蔡英文氏の当選が濃厚と見られているが、その後の経済政策にも注目が集まる。桜井氏は「日本では、『アベノミクス』政策によって、経済に大きな変化をもたらしたが、アベノミクスでも成功した部分と成功していない点がある。
日本が行ってきた経済政策も長所・短所ともに台湾にとっては参考になる点があるのではないか。
課題もあるが、台湾は発展に向けた兆しも多くあり、今後の動向が注目される」と述べた。
【杉本 尚丈】
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