ゼレンスキー夫妻衣装の怪

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 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「ウクライナは早期に選挙を実施して新しい大統領を選出するべきだ」と論じた3月2日付の記事を紹介する。

 米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー氏が会談。口論となり会談は決裂。合意文書への署名も見送られた。

 グローバル資本陣営はトランプ大統領を非難するが、ウクライナ戦乱の真実を知る者はトランプ大統領の主張を支持する。日本のメディアはグローバル巨大資本に支配されている。このために、真実を伝えず、歪んだ図式でウクライナ問題を伝える。

 ゼレンスキーは昨年4月に任期を終えている。すでに大統領としての正統性を有していない。戦争を口実に大統領選を先送りして大統領の座に居座っている。

 トランプ大統領が指摘するように、この戦争は回避可能だった。2020年の大統領選でバイデンが勝利した。不正選挙が行われたとの指摘もある。僅差での決着だった。このときトランプが大統領に選出されていればウクライナ戦乱は発生しなかったと考えられる。

 しかし、現実にはバイデンが大統領に就任し、2022年にウクライナ戦乱を創作した。バイデンはウクライナ戦争を回避することにではなく、ウクライナ戦争を誘発することに力を注いだ。

 ウクライナ問題を理解するには歴史事実を踏まえることが必要不可欠。2022年2月4日に、何の前触れもなく、突然戦争が始まったわけではない。ウクライナが独立を果たしたのは1991年のこと。ウクライナ独立して33年の歴史しか持たない。元はソビエト連邦を構成する一つの共和国だった。ベルリンの壁が崩壊し、ソ連邦が崩壊し、ウクライナが独立した。

 当初は親ロ政権が樹立された。米国は対ロシア戦略上、早期からウクライナに強い関心を寄せた。ウクライナ民族主義者=ネオナチ勢力を対ロシア戦術上、温存した。

 このウクライナで2004年と2014年に政権転覆が生じた。二度とも親ロ政権が親米政権に転覆されたもので、その政権転覆に米国が深く関与した。

 2004年は親ロのヤヌコビッチが大統領選で勝利したが、不正選挙とのクレームが提示されて選挙がやり直された。出直し大統領選で親米のユシチェンコが当選した。

 2014年は親ロのヤヌコビッチ政権が暴力革命によって転覆された。米国の工作による政権転覆だった。

 この2014年政権転覆を現地指揮したのがヴィクトリア・ヌーランド米国務次官補。本国の最高指揮官がバイデンだった。

 ヤヌコビッチ大統領がEUとの連携協定署名を先送りしたことを契機に大規模デモが組織された。このデモが途上から暴力化し、2014年2月22日に大規模殺戮が実行され、ヤヌコビッチ政権が崩壊した。


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