色による購買心理の魔法
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人が何かを購入する際、「色」が大きな影響を与えることをご存じでしょうか。84.7%の人が、最初の購買理由に「色」を挙げるとされています。また、購買行動は最初の90秒以内に無意識に判断され、そのうち62~90%が「色のみ」に基づいているという研究結果もあります。人間にとって「色」は、以下のような特別な役割をはたします。
- 目で最も早く認識できる要素
- 瞬時に物事を判断するための基準
- 形や文字よりも記憶に残りやすい特徴
このように「色」は単なるデザインではなく、顧客の心理に影響を与える強力なツールです。そこで、販促活動で「色」を効果的に活用するためのポイントを2つご紹介します。
①ターゲットを明確にする
まず、自社の商品やサービスのターゲットを明確にすることが重要です。
たとえば、ピンク色の外観のお店に男性は入りやすいでしょうか?多くの場合、入りづらいと感じるでしょう。その結果、主な顧客層は女性になります。このように、色の選定がターゲット層に大きく影響します。- 女性が好む色:「ピンク」「水色」「赤」
- 男性が好む色:「青」「黒」「白」
- 高齢者が見えやすい色:「明るく派手な色」
ターゲットに合わせた色を選ぶことで、顧客の視界に入りやすくなり、商品やサービスの魅力を最大化できます。
②欲求や感情に訴える視覚的表現を使う
次に、ターゲットの欲求や感情に訴えかける色を選ぶことです。たとえば、多くの飲食店の看板に「赤」が使われているのは、食欲を刺激する効果があるからです。このように、色がもつイメージを理解し、活用することが大切です。商品やサービスの特性に合った色を選ぶことで、ターゲットに訴求しやすくなります。以下に代表的な色のイメージを示します。
- 赤:食欲・情熱・活力
- 橙(オレンジ):親近感・楽観・温かみ
- 黄:楽しさ・明るさ・社交性
- 緑:リラックス・調和・自然
- 青:信頼感・冷静さ・男性的
- 紫:高級感・芸術性・成熟
色を戦略的に活用する
- 視覚的な訴求力の向上:商品やサービスが目立ちやすくなります。
- ブランドの認知度向上:統一感のある色使いは信頼感を高めます。
- 購買意欲の向上:色が感情に訴え、購買行動を後押しします。
「色」はビジネスにおいて強力なツールです。ターゲットを明確にし、色の心理的効果を活用することで、競合と差別化を図りましょう。次の販促活動で「色」の力を試してみてください。
<プロフィール>
山本啓一
(やまもと・けいいち)
1973年生まれ。大学に5年在学し中退。フリーターを1年経験後、福岡で2年ほど芸人生活を送る。漫才・コントを学び舞台や数回テレビに出るがまったく売れずに引退。27歳で初就職し、過酷な飛び込み営業を経験。努力の末、入社3年後には社内トップとなる売上高1億円を達成。2004年、31歳でエンドライン(株)を創業。わずか2年半で年商1億2,000万円の会社に成長させる。「エッジの効いたアナログ販促」と「成果が見えるメディアサービス」でリアル店舗をモリアゲる「モリアゲアドバイザー」として、福岡を中心として全国にサービス展開中。
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