福岡県知事選告示 ワンヘルスや地域経済振興などで論戦

　任期満了にともなう福岡県知事選が6日告示され、17日間の選挙戦がスタートした。立候補したのは、届け出順に無所属新人で弁護士の吉田幸一郎氏（共産支持）、再選を目指す無所属現職の服部誠太郎氏（自民・立憲・国民・公明・社民推薦）、無所属新人で自営業の藤丸貴裕氏、諸派新人で政治団体代表の新藤伸夫氏。

　今回の選挙の争点は、1期4年の服部県政に対する評価だが、1995年から2011年まで知事を務めた麻生渡氏以来続く、事実上の与野党相乗りの現職に対して新人3人が挑む構図だ。

　人と動物の健康や地球環境を一体的に捉える「ワンヘルス」政策の是非や地域経済の振興などの論戦が展開されるとみられる。

    前回（21年）の知事選の投票率は、過去最低の29.61％で、投票率向上が課題だ。そのため県は投票率向上に向けた取り組みを行っている。お笑いタレントのゴリけんさんや、ローカルアイドル「LinQ」の初代メンバーの高木悠未さんなどを起用し、テレビCMやポスターでの啓発の他、投票を呼びかける広報車（写真）が県内を巡回している。

　投開票は23日。期日前投票は7日から行われる。

【近藤将勝】